「2017年2月」の記事一覧

「Ren Stinson先生の第3世代行動療法ツール活用講座のエッセンス復習+学びの充填フォローアップ+活用実践シェア」

New !  「Ren Stinson先生の第3世代行動療法ツール活用講座のエッセンス復習+学びの充填フォローアップ+活用実践シェア」 2017年10月21日(土)大阪浪速区民センター 講師:森田ゆり 対象:●Ren 先生の第3世代行動療法ツール活用講座を受講し、その学びを深めたい人  ●その講座に参加できなかったので、Part I & IIのエッセンスを学びたい人 内容:①Part I & II で学んだACT とDBTの方法/ツールのエッセンスを復習する。理解が不十分だったことを充填する。受容(バリデーション)と変化のバランスの取り方のディスカッション ②ACTのバリデーション、Defusion 、メイトリックス。DBTの感情調整チャート、TIPP、反対行動、前提。これらを実践に使った方々からの事例報告。③今後の実践で、どれをどう活用するかを具体的に検討しあうアクティビティ 定員:40人 参加費:1万円(消費税込み) テキスト:「特別企画:第3世代行動療法をあなたの支援に活用する参加型研修:トラウマ治療の最前線から~援助している人そして自分自身を慈しむために~」 Part 1&II で使用したテキストを持参のこと。持っていない人には、頒布しますので、その旨を申し込みの際に記入のこと。 申し込み先   http://empowerment-center.net/koza/  #第三世代行動療法 #認知行動療法 #PTSD治療 #マインドフルネス #瞑想 #ACT #DBT #BPD #境界性人格障害 #マルシャリネハン #戦争帰還兵 #児童虐待 #DV #参加型研修 #心理療法 #トラウマ治療 #PTSD #森田ゆり #エンパワメントセンター 2017年2月27日  話題の特別企画 「第三世代行動療法をあなたの支援に活用する参加型研修~トラウマ治療の最前線から~PartⅡ」           2017年4月1~2日(土日)2日間10時~17時  於・大阪府高槻市   第三世代行動療法って何?  第一世代(波)~ 第二世代(波)とは? 昨年のPartⅠには、精神科医、小児科医、SW,心理士、教員、学生、当事者家族 保健師、保育士、等々さまざまな立場の50人が、沖縄から北海道まで全国各地から参加されました。その参加者たちの強い要望でPART II の開催が実現します。   講師Ren Stinson PhD.(ミネアポリス戦争帰還兵病院PTSD治療センター・サイコセラピスト)  通訳 森田ゆり  定員50人 どなたでも参加できます。 Part Iを受講していない方も歓迎。                            ・・・

「多様性は力強く、そして美しい」マヤ・アンジェロ

  2017年2月12日 我がシーロー、マヤ・アンジェロ「多様性は力強く、そして美しい」 マヤ・アンジェロウ(1928~2014)は私のシーロー(ヒーローの女性版)の一人。詩人、平和人権アクティビスト、かつてダンサー&シンガー&女優。sex workerだったこともある。オプラ、ビヨンセ、ヒラリー等々も師として仰ぐ。彼女の人生のドキュメンタリー映画のプレミアが私の街オークランドであった。映画館は満席。上演前のオープニング・アクトが一時間もあって、マヤ・アンジェロを讃える地元の女の子たちのラップ音楽、詩の朗読などなど、熱気に満ちていた。   1990年に日本で初めての性虐待被害当事者の声を集めた本、「誰にも言えなかった」(築地書館)を翻訳出版したときに、その中のマヤ・アンジェロの「籠の中の鳥がなぜ歌うのかあたしは知っている」を翻訳して、彼女の文章のパワーに触れた。7歳の時のレイプ被害の後、5年間緘黙になった彼女は、ただ手当たり次第に本を読むことでトラウマを乗り越えたという。90年代に彼女の講演を最前列かぶりつきで聞いたことがある。「わたしは それでも 立ち上がる」の詩のレジリアンシ―に心が震えた。   彼女は、1995年のクリントン大統領就任式で「朝の鼓動の中で」という多様性社会への希望を美しく歌いあげた。その詩は、拙著「多様性トレーン二ング・ガイド」(解放出版)の6~7ページで紹介した。「夜が明ける 夢にもう一度いのちを吹き込もう 女たち 子どもたち 男たち あなたの両手の中に夢を」 多様性(diversity)は力強く、そして美しい。 #多様性 #diversity #ダイバーシティ #マヤアンジェロウ #多様性トレー二ングガイド #性的虐待 #レイプ https://www.facebook.com/AmericanMasterssvideos/1351403391583223/autoplay_reason=all_page_organic_allowed&video_container_type=0&video_creator_product_type=2&app_id=2392950137&live_video_guests=0&pnref=story 再生 -2:39 ミュートを解除 その他視覚設定 フルスクリーン表示 動画を再開 詳しくはこちら www.pbs.org

「一億総活躍社会」と相模原殺傷事件に相通じる多様性を認めないメンタリティ

2017年2月8日 「一億総活躍社会」と相模原殺傷事件に相通じる多様性を認めないメンタリティ 森田ゆり 「女性が輝く一億総活躍社会」のキャッチフレーズ華々しく、2015年以来首相官邸の下に一億総活躍国民会議が設置され「ニッポン一億総活躍プラン」が閣議決定された。しかし「一億総活躍」とはなんとも嫌な言葉です。 すべての日本人誰もが活躍しなくていいじゃないですか。バリバリ仕事して活躍したい人、したくない人。生命力を外に向けて放出したい時期、内に向けて凝縮させたい時期。マイペースでいいのではないですか。多様でいいのです。そんなにいつも頑張って、活躍しなくていいのです。「ご活躍ですね」とか声かけられて、わたしはうれしかったことは一度もありません。  女性が輝く一億総活躍社会って、一見、女性に寄り添った政策のように聞こえるけれど、アベノミクスへの批判をかわすための新たなスローガンとしか思えない。その女性政策の実態とは、少子化による労働人口の減少に対応するため、女性たちを非正規雇用の低賃金労働の担い手として駆り出すための様々な方策。まさに戦争中の一億総動員社会と同じです。 戦後は「一億総懺悔」、「一億層中流化」と、いつまでこの国は「一億いっしょ」でいたいんだろうか。「違い」は「間違い」、みんな同じで安心安全、のホモジニアス神話から抜け出すことができなくて、わたしたちの国は、21世紀になっても多様性を受け入れることが困難なのです。   「一億総活躍社会」とのスローガンを国の目玉方針として掲げるから相模原障害者施設の殺傷事件が起きる。あの事件の加害者は、重度の障がい者は生きている価値が無いと主張し、衆議院議長と安倍首相宛に直訴した上で、障がいの重度な人を選んで19人殺し26人に傷害を負わせた。戦後最大の殺傷事件です。そして優生思想犯罪です。優性思想の持主がおしなべて自尊感情の低さに苦しんでいる人物であるように、彼もまた低賃金で重労働の障害者介護に従事する自分の活躍度の不全感にさいなまれていたのに違いありません。 あの施設の中の人々は一生活躍することはありません。一億総活躍社会には決して入れない人々です。しかし、たとえ社会や経済に貢献することがなくても、彼らの命は一つ一つみな輝いている。いのちの輝きとは活躍することではない。人の命はただ存在するだけで尊い。そのことを理念としてではなく、心から共感できる人々を増やしていくことこそが、多様性ダイバーシティの推進である。  「多様性とは、人は皆その価値において等しく尊いという人権概念を核にして、さらに人は皆違うからこそ尊いとの認識に立つ考え方である。」(「多様性トレーニングガイド」森田ゆり著 解放出版)より   多様性ダイバーシティ・人権啓発トレーナー養成講座 エンパワメント・センター研修30年の原点の研修を新たにパワーアップして開催 3月11~12日(土・日)10時~17時 大阪 定員20席限定。一年に一度だけの開催です。   詳細、申し込み http://empowerment-center.net/ 「LGBTQアクティビティ」や「多様性同心円ワーク」など新たに開発したアクティビティを、今年度出版される共著「多様さのマネジメント」からも紹介します。

「一億総活躍社会」と相模原殺傷事件に相通じる多様性を認めないメンタリティ

2017年2月8日 「一億総活躍社会」と相模原殺傷事件に相通じる多様性を認めないメンタリティ 森田ゆり 「女性が輝く一億総活躍社会」のキャッチフレーズ華々しく、2015年以来首相官邸の下に一億総活躍国民会議が設置され「ニッポン一億総活躍プラン」が閣議決定された。しかし「一億総活躍」とはなんとも嫌な言葉です。 すべての日本人誰もが活躍しなくていいじゃないですか。バリバリ仕事して活躍したい人、したくない人。生命力を外に向けて放出したい時期、内に向けて凝縮させたい時期。マイペースでいいのではないですか。多様でいいのです。そんなにいつも頑張って、活躍しなくていいのです。「ご活躍ですね」とか声かけられて、わたしはうれしかったことは一度もありません。  女性が輝く一億総活躍社会って、一見、女性に寄り添った政策のように聞こえるけれど、アベノミクスへの批判をかわすための新たなスローガンとしか思えない。その女性政策の実態とは、少子化による労働人口の減少に対応するため、女性たちを非正規雇用の低賃金労働の担い手として駆り出すための様々な方策。まさに戦争中の一億総動員社会と同じです。 戦後は「一億総懺悔」、「一億層中流化」と、いつまでこの国は「一億いっしょ」でいたいんだろうか。「違い」は「間違い」、みんな同じで安心安全、のホモジニアス神話から抜け出すことができなくて、わたしたちの国は、21世紀になっても多様性を受け入れることが困難なのです。   「一億総活躍社会」とのスローガンを国の目玉方針として掲げるから相模原障害者施設の殺傷事件が起きる。あの事件の加害者は、重度の障がい者は生きている価値が無いと主張し、衆議院議長と安倍首相宛に直訴した上で、障がいの重度な人を選んで19人殺し26人に傷害を負わせた。戦後最大の殺傷事件です。そして優生思想犯罪です。優性思想の持主がおしなべて自尊感情の低さに苦しんでいる人物であるように、彼もまた低賃金で重労働の障害者介護に従事する自分の活躍度の不全感にさいなまれていたのに違いありません。 あの施設の中の人々は一生活躍することはありません。一億総活躍社会には決して入れない人々です。しかし、たとえ社会や経済に貢献することがなくても、彼らの命は一つ一つみな輝いている。いのちの輝きとは活躍することではない。人の命はただ存在するだけで尊い。そのことを理念としてではなく、心から共感できる人々を増やしていくことこそが、多様性ダイバーシティの推進である。  「多様性とは、人は皆その価値において等しく尊いという人権概念を核にして、さらに人は皆違うからこそ尊いとの認識に立つ考え方である。」(「多様性トレーニングガイド」森田ゆり著 解放出版)より   多様性ダイバーシティ・人権啓発トレーナー養成講座 エンパワメント・センター研修30年の原点の研修を新たにパワーアップして開催 3月11~12日(土・日)10時~17時 大阪 定員20席限定。一年に一度だけの開催です。   詳細、申し込み http://empowerment-center.net/ 「LGBTQアクティビティ」や「多様性同心円ワーク」など新たに開発したアクティビティを、今年度出版される共著「多様さのマネジメント」からも紹介します。      

「子どもの性的虐待とDV家庭被害」研修の報告 

「子どもの性的虐待とDV家庭被害」研修の報告  2017年2月4日  先週終末2日間は、「子どもの性的虐待とDV家庭被害からの回復:エンパワメントとレジリアンシーの方法とスキル」を大阪でした。   児童相談所の心理士や児童養護施設、児童自立支援施設、情短治療の心理職、高子どもの性的虐待とDV家庭被害校教師、看護師、大学教員、医師などなど様々な職種の人々が全国各地から約30人参加された。 早くから申し込んだ東京の17歳の夜間高校生は受講理由に、自分の経験も生かしてこの分野で新たな活動を開始するため、との意気込みを申し込み書に書いていた。 エンパワメント・センター創設以来20年間の変わらぬポリシーが参加者の多様性である。職種や立場の多様性は学びを深みのあるリアルなものにしてくれる。著名な相撲力士親方が「スポーツコーチ」ですとの自己紹介でコミュニケーションの2日間研修に参加されたこともある。精神科医や弁護士、大学教授も、当事者の生の声や、現場で悩みながら奮闘する福祉士、心理士、保健師らの具体例から他の研修では得られない深い学びを得る場面がしばしば起きる。そして参加者の地域の多様さは、ケースをシェアし、困難事例の開示をしやすくする。都会の少年院や刑務所から、また離島や国外からの参加もある。 この研修は15年間続けてきて、毎回内容をパワーアップしてきたテーマで、今回は20ページの表紙カラーのテキスト冊子を作った。現場に戻ってからも多いに活用できるものを作ろうと意識したために、二日間ではカバーしきれない内容を盛り込んでしまった。 性的加害をするティーンズの回復のために開発したワークシート群。児相の心理士の方は早速面接で使いたいと言っていた。使ってどうだったか是非とも知らせてくださいね。 <性被害は複合化している>という項目では、複雑な事例を2件検討し、エンパワメントとリジリアンシーの方法をどう具体的に使うかのグループワークをした。「ゆり先生の研修はすぐに実践で生かせることばかりなので、私たちもエンパワーされます」とアンケートに書いてくれた人が3人もいて、何よりも嬉しかった。 「研修でインプットしたら、すぐにアウトプットしてくださいね」というのが最近のわたしの口癖。学んだことを温めてから、などと悠長なことを言っている時間はない。エンパワメントの支援を必要としている子どもたちは待っていられない。どんどん使ってください。  性的虐待被害を受けた子どもへの関わりの鍵は、支援者としての母親のエンパワメント。すなわち「被害児と母親の関わりの修復」です。  子どもたちは、人の中で傷つき、人の中で回復する。  今回の参加者の何人もの方々が、4月1~2日高槻市開催の「第三世代行動療法をあなたの日々の支援に活用する参加型研修」に来られるそうです。海外からの招聘特別講師から、感情調整や制御の方法を理論から具体的スキルまでしっかりと学びます。わたしは通訳として、すでに講師との内容検討スカイプをしながら、テキスト作りを始めました。            桜の花満開の高槻でお会いしましょう。 4月1~2日の研修の講師 スティンソン博士 DBT 開発者のマルシャ・リネハン博士と。  

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