最新情報
2024年度 秋季の 講座のくわしい内容と申し込み
エリクソン・ユング派イメージ催眠を使う Inner Family 円卓会議 第5期
開催を求める強い要望も届いているため、第5期の実施に踏み切りました。
全6回ともzoom開催 10時〜17時 定員:30人(定員になり次第締め切り)
第一回 2024年10月6日(日)
第二回 10月12日(土)
第三回 10月20 日(日)
第四回 10月27日(日)
第五回 11月9日(土)
第六回 11月24日(日)
参加条件:全6回参加可能な人 精神科医や心理士である必要はありません。
催眠誘導技法の練習宿題(30分程)を次回のセッションまでに少なくとも一回はやれる人
(練習する相手のいない人のために、平日の夜に塾生同士のONLINE 練習時間を設定します。これはエンパワメントセンターのITテクニカル・アシスタント柳谷和美さんが毎回セットアップしてくれますので、活用される方は、1回500円終了後に、和美さんからの直接ご請求となります。そのほか和美さんは、過去4回のすべての塾生を対象にした、オンラインのサポート会合を今年の夏から開催開始しましたので、第5回目のこの講座を修了された方も参加できます。)
海外からの参加の方の振り込み方法は、事務局に問い合わせてください。empowerment_9@yahoo.co.jp
1980年代はじめに、私がエリクソン派催眠セラピストの資格を取得して以来、40年以上必要に応じて実践してきたトラウマ療法の中から、比較的短期間に習得できて、トラウマを抱えるクライアントに大きな変化をもたらすソマティックな技法を3つ伝授します。その最後に伝授する円卓会議は、驚きの内的な解決をもたらします。
この塾の受講者は、治療的な活用以上に、自分の人生の様々な課題に、この方法を即効の解決法として使っていかれています。
修了後は治療的支援のケースにおいてのみ無料のメールでのコンサルテーションで無制限にフォローします。
自分の知らなかった内的リソースの面々に出会っていく驚きと喜びは人生を何倍にも豊かにしてくれます。
「私って、すごい!!」 昨年の塾生、20年のベテラン臨床心理士の感想です。全く同じ言葉をわたしも、40年数年前この資格取得訓練を受けた時に発したことを、今ありありと思い出しています。自分の自分理解がいかに薄ぺらだったか。自分へのリスペクトが溢れんばかりに押し寄せてきました。同時に支援している相手の内面の深いリソースへのリスペクトが溢れ出したのです。
以下は6回の大まかなアウトラインです。参加者のニーズに合わせて変更があり得ることを後了承ください。
■第一回 ON LINE
顔合わせ
塾仲間としての約束事の確認
催眠の技法
催眠誘導の練習
エリクソン派催眠セラピーの基礎理論
私のソマッティクアプローチへの長年のジャーニー
本人の内的資源の深さと多様さをどこまでも信じ切ることができるか
■第二回 ON LINE
宿題チェック+コメント
技法の復習イメージ暗示療法
事前面接で聞くこと
暗示文の作り方
インナーチャイルド・ワークの技法と練習
■第三回 ON SITE
宿題チェック+コメント
インナーチャイルドとのトラウマ回復ワーク(救出セッション)
インナーファミリーと出会う
ユングの元型(アーキタイプ)の活用
円卓会議の理論と実習
インナーファミリー会議ファシリテーションの技法
■第四回 ON LINE
宿題チェック+コメント
催眠リードの声かけのコツ
エンパワメントの手法からブレないために
インナーファミリー円卓会議の方法
模擬円卓会議のプレゼン 練習
■第五回 ON LINE
宿題チェック+コメント
インナーファミリー円卓会議のスキルチェック
■第六回
宿題チェック+コメント
技法の総復習
物語を作るグループワーク
あなたのこれからの人生を豊かにするための円卓会議の活用法
コンサルテーション・システム
クロージング
塾生の感想から:「トラウマの解除が早い。何年もかけてセラピーしてきたことが、一回で、それも全て本人の力で解決することにただただ驚いている。」
「今まで頭で理解していたエンパワメントの技法が全身の細胞でわかる感動」
「人が本来内に持つ治癒力・回復力・レジリアンスの発動を目の当たりにみる驚きと喜びを初めて経験しました」
「催眠で自分の内面に降りて行くたびに、自分への尊敬の思いが溢れます。それは他者の生命力尊重の思いに直結します」
▶︎受講費用は、全6回で15万円 全額前払い(消費税込み 資料代金込み 6回セッション終了後のオンラインor電話の無制限コンサルテーション代込み) なお一旦振り込まれた受講料は返金できませんのでご了承ください。
- 以下の<申し込みはこちら>から申し込みますと、入金方法などについての詳細な返信が届きます。
塾修了生の受講レポートからの抜粋のほんの一部を、以下にさらに紹介しましょう。
「無意識がたたえる膨大な叡智に耳を傾ける知恵を与えられました。」
「目に見えるものだけが全てと思いがちだった人間観から、見えない世界があることを、実感し世界が広がった気がしてわくわくしています。」
「これまでも感覚としてはあった「答えはあなたの中にある」という言葉に確信と実感が加わった。エンパワメントが体感として腹の中に入った。それにより、心底その人を信じるという感覚も備わった。」
「今出会っている方への尊敬が深まりました。すべての人が持っている健康な生命力、リソースを信頼し、それを足場としていくこと、マイナスと思っていることもすべてリソースであるという指摘にとても力づけられた。」
「本人(クライエント)もセラピストも気づいていない可能性を一緒に探していける希望を感じています。」
「人間って本当にすごい。」
「養成塾に参加して、私たち人間の凄さ、素晴らしいに感動しました。催眠、瞑想、無意識の世界など、今まで考え想像もしなかった世界を、体験、実践したことです。感動の学びでした。」
「自分が体験していくことで心が楽になっていく日々でした。そして自分とこんなにも向き合ったことはありませんでした。これからもっと自分を探求し、面白い自分に出会いたいと思います。」
「夫が亡くなって半年、ずっと会いたい、話したいと思っていました。円卓会議に参加しグリーフセラピーとなり、これからは、いつでも夫と会話することができることを体験し安心した気持ちになりました。」
「人権、エンパワメント、多様性などの重要な概念は理解したつもりでいました。今回の養成塾での学びや、自分や他者に円卓会議を練習する体験を経て、それは知識レベルの理解に過ぎなかったと気づきました。深い実感を伴って、「わかる」ということを超えて、しみわたった、という感じです。」
「誰しもが未知の膨大な可能性を秘めた、かけがえのない尊い存在である、という思いが内側から湧き、深い感動を覚え、心を震わせている自分に驚くと同時に、大きな喜びに包まれています。人間観の深さと大きさの、桁違いな変化は、間違いなくパラダイムシフトです。」
「最終回のその日に自己催眠で円卓会議をして整理ができ、その後も利用者の方々にもどんどん使っていて、その出会いの旅や気付きの大きさ、変化を目の当たりにして感動の連続です。そんなこんなをぜひまた塾生たちと共有し合いたいので、フォローアップ研修の同窓会を、楽しみにしています!」
「気持ちの本」を使った<気持ちワークショップ>ファシリテーター 養成講座
エンパワメントセンターの研修の中でも、最も人気のある講座のひとつです。3000人以上の方が受講されています。
2024年12月1日(日) ZOOMと会場のハイブリッド開催 講師:森田ゆり
対象: どなたでも
「ALOHA KIDS YOGA リーダー養成講座」の認定証を取得希望の方は、この研修の受講が必要です。
目的:
日本の子どもたちは感情を言葉で表現することを教えられていません。学校教育では、子どもたちは教師の期待する答えを述べることが求められているために、自分独自の考えや気もちを言葉で表現することに慣れていません。
また日本の大人も国際社会では自分の気持ちや考えを率直に表現することが苦手なことで知られています。そのため、日本人は何を考えているのかわからないなどと不思議がられることがあります。
自分の気持ちを言葉で率直に表現できるようになることは、豊かな自尊感情を保つためにも、効果的なコミュニケーション力を発揮するためにも、不可欠な基礎能力です。その力をたくわえるための子どもワークショップ(60分)を絵本「気持ちの本」を使って実施する方法を学びます。
受講者は「気持ちワークショップ」を、学校、児童養護施設、学童クラブ、子育てグループや子どもの居場所などで実施できるようになります。
過去の修了生の中には子ども向けのコンテンツをアレンジして、大人向けに実施している人もいます。
定員 40人
参加費 1万3千円(ワークショップの逐語シナリオ付き+期間限定録画配信付き+10%消費税込み)
必須テキスト:「気持ちの本」(森田ゆり著・童話館出版 1,650円(10%税込))
amazonnと楽天どちらも送料無しのようです。
・アマゾン https://www.amazon.co.jp/dp/4887501870/ref=cm_sw_r_tw_dp_CB26VTEH9XFWGXHTH7DH
・楽天 https://books.rakuten.co.jp/rb/16133484/
子どもワークショップの逐語シナリオ(参加者のみに無料配布)
2冊の小冊子「怒りの仮面」「心の応急手当て」(どちらも森田ゆり著 各200円+税)を持っている人は、ご持参ください。
気持ちの絵を描きますので、画用紙1枚、クレパス、カラーペンなどご持参ください。
第16回 アロハ・キッズ・ヨーガ リーダー養成講座
2024年4月20日~21日(土日) ZOOM開催(録画配信付き) まだ申し込みできます。
ALOHA KIDS YOGA™ リーダー養成講座
身体が固いからヨーガはちょっと、、、と思われてきた方。ヨーガと身体の柔軟性は関係ありません。
意識的な呼吸法と、脊椎のアラインメントをマスターすることこそがヨーガの神髄です。
森田ゆり開発のキッズ・ヨーガ・リーダー養成講座です。今年で10年目になり、すでに全国に250人以上のリーダーが誕生しています。
認定を受けた人たちは、児童養護施設、児童心理治療施設、一時保護所、少年院、小児精神科病棟、DVシエルター、特別支援学級、保育所、学童保育、子どもと大人の居場所などで教えておられます。
認定のいらない人がALOHA KIDS YOGA™リーダー養成講座をご自分のために受講されるのもOKです。
2024年4月20日~21日(土日) ZOOM開催(録画配信付き) まだ申し込みできます。
講師・森田ゆり
参加費 3万6千円(養成講座テキスト+小冊子代金+テキスト郵送料+録画配信+消費税のすべてを合計した金額です)
詳細は研修申し込みのページへ
2024年の研修の最新情報は以下のブログへ、
https://ameblo.jp/yurimorita9/
または、以下のぺージへ
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朗報です!
2023年度の終了した研修受講を逃してしまった方のために、動画配信による受講が可能となりました。
詳細は、https://ameblo.jp/yurimorita9/のブログへ。
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ALOHA HEALING YOGA™ 無料 Free ZOOMクラスclass へご招待
学校が休講になった2020年3月、すぐに準備をして始めた無料ZOOMクラス。週2回の開催を続けて休み続けて、3年4ヶ月になりました。一時は100人近い参加がありました。休校中は子ども達も参加しました。今は平均20人くらいでしょうか。北海道から沖縄まで日本各地から、海外からも休みなく参加される常連メンバーも十数人おられます。老若男女、子どもも参加しています。名前を出しただけ一度だけのぞきにくるもOK。来れるときだけの参加もOKです。
心身の不調に悩む方、身体障害のある方、虚弱体質の方たちが、続けて参加することで健康への大きな変化を体現されています。増進をされています。 健康な方は、さらなる気の充実を経験されています。
森田ゆり主催 ALOHA HEALING YOGA™ zoom Class
毎週(木thu )と(土sat) 10:00~11:30に開催(Japan time)
参加費無料
事前登録を一度だけしたら、その後は1回だけの参加もOK 来れるときだけの参加もOK。
登録は、こちらクリック(登録はこちら register here)→ zoomYOGAクラス登録
お名前と、メールアドレスを入力してご登録ください。
登録後、zoomYOGAクラス参加URL等のご案内メールが届きます。
木曜クラス:リードは全て 森田ゆり Yuri Morita leads Thursday class
土曜クラス: アロハキッズヨーガ認定リーダー達のリード
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2023年度 エリクソン派イメージ催眠を使うインナーファミリー円卓会議:第四期
全6回ともzoom開催 10時〜17時 収容人数:30人(定員になり次第締め切り)
第一回 2023年9月24日(日)
第二回 10月15日(日)
第三回 10月28日(土)
第四回 11月11日(土)
第五回 11月18日(土)
第六回 12月10日(日)
参加条件:全6回参加可能な人 精神科医や心理士である必要はありません。
詳細は研修ページへ
「家族えん会議ファシリテーター養成講座:家族とコミュニティのエンパワメント」の2023年度の開催は秋季に検討中です。
講師 森田ゆり
22年度高槻会場開催は全国各地から60名を超える参加者が結集し、大好評でした。ありました。
2022年10月8~9日(土日) 10~17時 大阪府高槻市クロスパル402
2005年から数年間にわたって、大阪、沖縄、新潟などで実施を毎年続けた養成講座です。
MY TREE親プログラムのフォローとして活用するため、2010年ごろまでは、MY TREE プログラム実践者の必須スキルアップ研修でした。
家族えん会議の模擬に参加し、グループ展開のダイナミックスのパワーを体験しながらスキルを学んでいただくために、on lineではできない養成講座です。
今回、10月8~9日の日程と高槻会場が空いたために、当事者、家族、コミュニティを一度にエンパワーする対話力スキルをつけるこの養成講座を開催します。
2020年から3年間、対話力、コメント力のスキルアップ、ニーズアセスメントのための支援者の対話力研修の基礎編、実践編をZOOM開催してきましたが、「家族えん会議ファシリテーター養成講座」は、その上級研修となります。
ファシリテーション力:サークルとダイアローグ(対話)をつなげる力
議は虐待やDV の当事者(被害者、加害者、その家族やコミュニティ)が一同サークルに会して、対立や暴力を対話によって解決する方法である。北米の先住インディアン、ニュージーランドのマオリの古来からの問題解決方法にルーツを持つ。
当事者のニーズを中心にしたエンパワメント支援の有効な方法である。
修復的正義、ファミリー・グループ・カンフェレンス、オハナ会議、ピース・サークル、ファミリー・ユニティ等々、世界各地で様々な名称で実施されている。校内暴力やいじめ、児童福祉における虐待やDVケース、少年事件、職場のセクハラ・パワハラケース、性虐待などの諸分野で、ファシリテーターの対話力に導かれて驚くほどの効果をあげてきた。
MY TREEペアレンツ・プログラムでは、終了後のフォローアップとして、当事者が望む場合は家族えん会議を実施している。その詳細は、「虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどすMY TREEプログラム」(森田ゆり編著 築地書館2018年)の145〜153頁を参照。
サークルとダイアローグをキーワードとする当事者中心のコミュニティ支援は、メンタルヘルスの治療方法にもパラダイム・シフトをもたらした。80年代初頭にフィンランドの病院で始まったオープン・ダイアローグは、統合失調症や引きこもりからの回復のために、2015年頃から日本でもその実践の取り組みが始まっている。
非行、犯罪、対立、暴力、偏見、差別、虐待などの抑圧によって負った傷つきトラウマからの回復と癒しを、薬投与中心の精神医療や個人心理療法に求めるのではなく、当事者とその家族、親族、支援者、コミュニティの人々を中心にした環境を変えることで個人の心身の健康を取り戻す取り組みも80年代に始まった。そこでの共通する方法もサークルとダイアローグである。
家族えん会議
家族えん会
米国のアミティ治療共同体は嗜癖や収監の当事者だった人たちによって1981年に始まったNPO団体だ。現在は、アリゾナ州、カリフォルニア州、ニューメキシコ州で嗜癖や収監からの回復にとどまらず人間としての成長を促す大掛かりな更生施設を運営する。
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第8回「MY TREEジュニア・プログラム」 〜性暴力加害の子ども&ティーンズと被害児の回復〜 養成講座 ZOOM開催
2022年 7月16(土)17日(日)18日(祝)の3日間
講師:森田ゆり
目的:性暴力の加害をした子ども・ユースの回復と暴力被害のトラウマから回復するための2冊のワークブックを使って
子どもの回復ケア「MY TREE ジュニア・プログラム」実施のために必要なことを学ぶ。
「MY TREE Jr・くすのきプログラム:性暴力加害ユースの回復」40頁 17セッション
「MY TREE Jr・さくらプログラム:暴力被害を受けた子どもとティーンズの回復」28頁 11セッション
この二つのワークブックを使って子どもの心身の回復のために必要なことを学んでいただきます。児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設、里親研修、学校などでのカウンセリングや個人セラピーの場で、このワークブックを使ってください。グループプログラムではありません。
受講料: 38000円(消費税込み+使用テキストの郵送料込み) (2冊のワークブック代は受講料に含まれます。ワークブックはこの養成講座の受講生にしか配布されません。
必須テキスト:「虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどすMY TREEプログラム」(森田ゆり編著 築地書館) 「トラウマと共に生きる」(森田ゆり編著 築地書館) 「体罰と戦争」(森田ゆり著 かもがわ出版)
「簡潔で的確なコメント力の高度なスキルアップ」訓練の1日
講師の都合で日程が変更になりました。
2022年7月30日(土)10時〜17時
昨年同様、ZOOM開催です | 講師:森田ゆり
MY TREEペアレンツ実践者でまだ受けていない人は、受講必須です。
「エンパワメントとレジリアンスの技法」
2022年8月6日(土)zoom 開催になりました | 講師:森田ゆり
新たな日程は、2022年10月8、9、10日(土、日、祝)です。
延期になったことについて、ジャッキーさんより、ビデオメッセージが届きましたので、
下記のURLより、ご視聴ください。
ジャッキーさんのPE(持続エクスポージャーセラピー)についての動画も御覧ください
日本国政府が外国人の入国規制を先日3月1日に緩和したため、急遽、特別入国許可を申請して得ることができました。
しかしその一方で、国内のコロナ状況は変わらず、大阪に来ることに不安がある申込者のキャンセルが続いていて開催が困難になりました。パンデミックの始まった2020年3月の開催を予定して2019年から準備を始めた研修セミナーです。
10月には、できるだけ多くの方(定員50人)が参加できるベストな環境を期待して、
新たな準備に取りかかります。
10月に参加するためには、今回申し込まれた方も新たに申し込む必要があります。
https://ws.formzu.net/dist/S48641183/
2022年元旦
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。元旦の御来光を拝しながらヨーガの太陽礼拝をしているブログのリンクを持ってご挨拶に返させていただきます。
https://ameblo.jp/yurimorita9/entry-12719186078.html
1月3日の東京新聞の朝刊に、かなりのスペースをとって、ALOHA KIDS YOGA™とヒーリングヨーガのこと、MY TREEプログラムのこと、私のエンパワメントの原点、などについてのインタビュー記事が載りました。
東京新聞特別報道部
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/support/51079/
1月の研修予定に変更があります。このすぐ下を至急ご確認ください。
2022年の研修スケジュールが確定しました。2022年後半に森田は米国カリフォルニア州オークランド市に居を移しますので、会場開催の研修は、今年が最後になります。従来は年に二回、大阪と横浜で開催した研修も今年は大阪のみになります。
全ての研修は10時〜17時開催 講師は3月の海外招聘研修以外は、全て森田ゆりです。
研修の日程については、http://empowerment-center.net/schedule/ へ。
研修内容の詳細・申し込みについては、それぞれのタイトル名をクリックしてページへリンクで飛んでください。
2022年1月12日現在の速報
以下二つの研修予定に変更があります。ご確認下さい
ヒーリング瞑想とボディワーク
2022年2月11日と12日(祝・土)10時〜17時
講師:森田ゆり ZOOM開催(録画自動配信付き)
瞑想・ボディワークの初心者も、熟練者もご参加ください。
心と身体の不調からの回復、予防、健康維持に特化したヒーリング瞑想を伝授します。
脳の神経生体科学による瞑想効果のエビデンスを学びます。
ヒーリング呼吸とボディワークによって、インナーマッスル(深層筋)のパワーを体感します。深層筋と脊椎の中枢軸の連動によって、従来のアナトミカルな人体機能理解を超える、新しいパラダイムに到達してください。大腰筋がトラウマを記憶することを身体で理解されることでしょう。
2日目は、それを支援者、治療者、教育者、親として、クライアント、生徒、子どもにどう伝えるかのメソッドを学んでいただきます。
2日目終了後の、17時〜18時は 「ほろ酔いタイム」自由に集います。
参加費・2万4千円(消費税込み・録画配信付き)
必須テキスト・ 「トラウマと共に生きる」森田ゆり編著 書店で注文購入できます。
アロハヒーリングヨーガのYOUTUBE
10分〜20分のクラスを月に一回アップしています。
▼zoomのアロハヒーリングヨーガクラスの更新リンク
100人を越えると入室できません。
このミーティングに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZArcO-vrDsvGNZURWnRiqyijCxKthumkLX_
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
▶︎ALOHA KIDS YOGA™リーダー養成講座受講済みの方で、全国のアロハキッズヨガのグループFBに参加希望の方。このリンクから申請してください。
https://www.facebook.com/groups/1679703142283434
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2021年
ALOHA KIDS YOGA™
アロハヒーリングヨーガ全国フォーラム
大成功のうちに終了しました。
2021年10月23日(土)13時〜17時ズーム
見逃した方 動画配信を申し込めます
https://ws.formzu.net/dist/S61675128/
facebookの アロハ・キッズ・ヨーガページ
11月20〜21日トラウマ治療の最前線から:第3波行動療法5
日本国政府の外国人入国規制が解けそうにないため、
ジャッキーさんの11月の来日が
来年に再再再延期になりました。
【延期日時】2021年3月19日(土)〜20日(日)10:00-17:00
ジャッキーさんは、日本の方々との対面での研修を強く希望され、
参加者の皆さんと過ごす3日間を
辛抱強く心待ちにしています。
今回、11月の予定に、すでに申し込まれた方も、
改めて、日程をご確認の上、参加希望される方は、
お手数ですが、あらためて再度の申し込みが必要です。
※日程変更のため、不参加の場合は、お申込不要です。
(再申込用)エンパワメント・センター研修参加フォーム
https://ws.formzu.net/fgen/S48641183/
会場:大阪府高槻市生涯学習センター 3階 研修室
講師:ジャッキー・ライト
http://themetaclinic.com/
通訳:森田ゆり
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性暴力被害トラウマの効果的治療法2つ
CPT(cognitive processing therapy)と ソマッティクワーク
この講座も、2022年3月21日(祝)に変更となりました。
(再申込用)エンパワメント・センター研修参加申込フォーム
https://ws.formzu.net/fgen/S48641183/
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MY TREEペアレンツ父親プログラム実施のためのステップinサークル のファシリテーション技法+泣く力の子育て+家族えん会議開催の方法と練習
12月12日(日)
この研修は一般社団法人MY TREE主催になりました。
受講資格は、MY TREEペアレンツ・プログラム実践者養成講座を受講済の方となります。詳しくは、mytree2001@gmail.com にお問い合わせください。
すでにこのサイトから申し込まれた方も、お手数ですが、再度MY TREEから申し込んでください。
高槻の会場(クロスパル201号室)で実施します ZOOM開催にはなりません。
講師:森田ゆり
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10月11日の「新版・しつけと体罰」は、オリンピックが開催となりこの日が祝日ではなくなったため、キャンセルになりました。
2022年度の1月22日にZOOMでの開催を予定しています。
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毎週火曜日の高槻クロスパルでのアロハヒーリングヨーガ無料クラスは、予定通り再開しています。従来通り火曜日の朝10時〜11時10分 702号室です。会場費として500円のカンパをお願いしています。
アロハヒーリングヨーガのYOUTUBE 10分〜20分のクラスを月に一回アップしています。
https://www.facebook.com/groups/1679703142283434
▼zoomのアロハヒーリングヨーガクラスの更新リンク
100人を越えると入室できません。
このミーティングに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZArcO-vrDsvGNZURWnRiqyijCxKthumkLX_
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
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10月23日13時からのALOHA KIDS YOGA™全国フォーラムZOOM開催にご参加下さい。どなたでも参加できます。
各地のALOHA KIDS YOGA™リーダーたちの活躍の報告。子どもたちのパーフォーマンス。
大阪とカリフォルニアを二大拠点とするALOHA KIDS YOGA™国際的な活動展開のビジョン等。
お申込など、詳しくはこちら
http://site.wepage.com/aky2021
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2021年 海外招聘講師の特別企画 度重なる日程変更・延長の末11月20〜21日なりました。
すでに古い日程で申し込まれている方は、お手数ですが、あらためて再度の申し込みが必要です。参加費は当日現金払いですので振り込入金はしないでください。 会場は大阪府高槻市生涯学習センター 3F 研修室です。
「トラウマ治療の最前線から:第3波行動療法シリーズ5
パニック、強迫性障害、PTSDに苦しむ人のためのPE(エクスポージャー)療法を米国のDBT(弁証法的行動療法)全米トレーナーとPEのセラピストから学び、ワンランク上の支援者スキルをマスター
ゲスト講師:ジャッキー・ライト Jackie Wright, LICSW
元ミネアポリス戦争帰還兵病院PTSD治療センター クリニカルソーシャルワーカー
通訳:森田ゆり
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同じ講師による一日セミナーも、11月22日に変更になりました。以前の日程ですでに申し込まれた方も、再申し込みが必要です。参加日の振り込入金はしないでください。
CPT(cognitive processing therapy)と ソマッティクワーク
講師:ジャッキー・ライト Minnesota Evidence-based Therapy & Assessment Clinic
通訳:森田ゆり 2021年11月22日10時〜17時
大阪府高槻市生涯学習センター3F 第二会議室
「簡潔で的確なコメント力と対話力の高度なスキルアップ 徹底訓練」ZOOM開催 で終了しました。2021年4月11日(日)10時〜17時
昨年の初ZOOM開催で定員を越す申し込みがあり、大変好評でしたので、今年もとの要望にお答えします。
心理士、医療関係者、カウンセラー、教師、保育士、福祉士、そのほかの現場にいる方に、高度なスキルアップを保証する研修です。明晰でかつ魅力的なスピーカー・話し手になる訓練としても大いに役立ちます。MY TREEプログラムで使っているのスーパービジョンの方法論を学び、語尾、言い回し、あいまい語排除の徹底チェックから、コメント返し5原則、Validation の方法と実技練習、支援者の10の前提、などを使って、エンパワメントをベースにした支援者の力量を一気に大幅にアップさせます。MY TREEを例にした模擬例題、ロールプレイをいくつもやっていただきます。(オンライン開催になりましたので、ロールプレイなど参加型アクティビティはできません。)
代わりに、目黒虐待死事件を事例として、クライアントのSOSニーズを引き出す対話力のスキルを学んでいただきます。
日程:2021年4月11日(日)10時〜17時 ZOOM で開催
講師:森田ゆり 定員40人 参加費:1万2千円(消費税込)
使用テキスト:「虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどすMY TREEプログラム」(森田ゆり編著 築地書館) 「トラウマと共に生きる」(森田ゆり編著 築地書館)
ALOHA HEALING YOGA™無料ZOOMクラスへのご招待
学校が休講になった2020年3月、すぐに準備をして始めた無料ZOOMクラス。週2回の開催を続けて、1年4ヶ月になりました。緊急事態宣言中は100人近い参加ありました。休校中は子ども達も参加してくれました。今は平均20人ぐらいでしょうか。北海道から沖縄まで日本各地から、海外からも休みなく参加される常連メンバーも十数人おられます。男性も子どもも参加しています。
以下のURLで申し込みください。一度申し込みをしておけば、どのクラスにも入れます。
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▼zoom YOGAのリンク
Yuri Moritaさんがあなたを無料Zoomミーティングに招待しています。
Yuri Morita invites you to the free Zoom Healing Yoga Class
毎週木曜, 時々土曜の朝10時〜11時15分 Every Thur, & Some Sat.10:00 AM Japan Time Come in any day.
日程をチェックしてあなたの都合の良い日にご参加下さい。
このミーティングに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZArcO-vrDsvGNZURWnRiqyijCxKthumkLX_
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
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第四回「パートナーヨーガと森のヨーガを楽しもう」
第五回 「デトックスの1分間太陽礼拝&うつ回復の1分間瞑想」
第六回「ALOHA KIDS YOGA™と子ども達へのインタビュー」
無料Youtube yogaクラスは、このホームページのトップページにYoutube最新YOGA動画があります。
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2021年度の研修、養成講座の予定
お待たせしました。
2021年度の研修、養成講座の予定が決まりました。例年は10月までにお知らせしていますが、今年は新型コロナの感染状況悪化の影響で、予定お知らせが遅くなったことをお詫びします。斬新な新企画がいくつもあります。楽しみにしてください。講師も意欲満々で準備にかかっています。研修一覧および詳細は、研修ページへ行ってください。http://empowerment-center.net/koza/
・今後の新型コロナ感染状況によって、会場が使用不可になった場合は、予定の変更やキャンセルがありえますので前もってご了承お願いします。
・参加費が値上がりになっています。ご注意・ご確認の上、申し込んでください。
第一弾企画!
MY TREEペアレンツ・プログラム2021年実践者養成講座
詳細申し込みはこのホームページではなく、https://mytree-p.org/h
2021年5月1〜2日 10時〜17時 高槻 養成講座 理論編
2021年6月26〜27日 10時〜17時 高槻 養成講座 実践編
2021年3月20〜21日 横浜 基礎講座はキャンセルになりました。
ALOHA HEALING YOGA™ Free ZOOM無料クラスのご招待
ALOHA HEALING YOGA™無料クラスは
9月27日よりZoomのセキュリティ仕様変更のため、参加する際、パスコードが必要になりました。
パスコードは 640970 です。
お手数ですが、再度、下記URLより、事前登録の上、ご参加ください。
このミーティングに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZArcO-vrDsvGNZURWnRiqyijCxKthumkLX_
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
年末年始は、森田が1年半ぶりにカリフォルニアに戻るために、以下の予定で開催です。
12月最後の2週は、クラスは有りません。
1月2日(土)もなしです。1月7日と9日は有ります。次の週はなくて、1月21日(木)から再開です。
Yuri Morita invites you to the free Zoom Healing Yoga Class
Every Th, & Some Sat.10:00 ~11:15AM Japan Time
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来週の水曜日5月27日の日本時間の夜10時から、英国のメディアで「DVと子ども虐待は感染症同様、公衆衛生を脅かす」と言うタイトルで講演します。
◆エンパワメント・センターは、エンパワメントの視点を、家庭、学校、福祉、医療企業、行政の日々の仕事と実践の中で生かしていくための研修センターです。
「エンパワメント」や「レジリアンス」という言葉が広く使い古されて、今日ではその本来の社会と個人のダイナミックな変革概念を失いつつあります。エンパワメント〜人権〜レジリアンスのそれぞれの起源と発展の論考、相互の関係性の理解については、以下を参照。
「エンパワメントと人権:心の力のみなもとへ」(森田ゆり著 解放出版社 1998年)出版社へ直接注文
「虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどす」の3章)(森田ゆり著編 築地書館 2018年)
年一度の研修「エンパワメントとレジリアンスの技法」(2021年9月20日 @横浜)を受講し、その思想と概念がどのようにして、社会運動の中から生まれたかを理解してください。研修ページへ。
英語サイトはこちら
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The English Site of the Empowerment Center Yuri Morita
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2019年11月28日
香川県主催で「DVと子ども虐待併発家庭への支援」というテーマの研修講師を務めました。児童相談所の元県職員の方々が中心になって企画し、現職員、其のほか関係機関の人々が250人ほど参加してくれました。目黒虐待死事件が最初に起きた所。国の検証委員会報告が児相の対応を強く批判した県。其の県の児相の方々が私を講師に招いてくれたこと、嬉しく思います。
来年初めには、野田虐待死事件が最初に起きた沖縄県糸満市で、同じテーマで県主催の研修を依頼されています。児相職員研修という位置づけです。
サイゾーウーマンという若い女性に人気のネット媒体に目黒事件の雄大被告におけるDV加害の4つの特徴について書きました。彼が刑を終えた後の母子の安全が心配です。
https://www.cyzowoman.com/2019/11/post_256430_1.html
同じテーマで、丸一日を使って問題の視点の把握と、具体的支援の方法をしっかりと学んでいただく研修を2020年2月2日に大阪で開催します。年に一度だけの開催です。「DVと子ども虐待併発家庭への支援」
2020年2月2日(日)10時〜17時 会場:高槻市 講師・森田ゆり
対象:どなたでも。DV被害者支援、子ども虐待ケースに携わる方は特に
趣旨:目黒・野田虐待死事件には重大な二つの共通点がありました。その一つはどちらも母親が深刻なDVを受けていた中での父親から子への虐待。そのことを丁寧に検証せずに、私たちは二つの命が失われたこれらの事件から何一つ学部ことはないでしょう。
- DV家庭内ダイナミックス「スケープゴードと同盟関係」が目黒事件で起きていた構図。
- 支援は、リスクアセスメントよりもニーズアセスメントを。
- DV加害者の4つの主要な特徴から、目黒事件の雄大被告の公判を検証する → サイゾーウーマンというネット媒体に雄大被告におけるDV加害の4つの特徴を書きました。彼が刑を終えた後の母子が心配です。https://www.cyzowoman.com/2019/11/post_256430_3.html 研修参加者は必読。
- 法務省が検討を始めた離婚後共同親権制度は危険! 子どもを両親の争いの只中に晒し続ける制度。 DV・虐待のある元伴侶から離婚後も、子どもを守れない制度。 親の権利の主張の間で子どもの人権が蹂躙される制度。
- 参加型研修:参加者の疑問やケースワーク事例を聴きながら、エンパワメントの支援の具体を講義します。 参加費:1万円(消費税込) 定員:50 人 必須テキスト:「ドメスティック・バイオレンス:愛が暴力に変わるとき」(森田ゆり著 小学館文庫657円+税)「体罰と戦争」(森田ゆり著 かもがわ出版 2400円+税)
森田ゆり著「目黒虐待死事件・母親に対する異例に重い判決の意味」は、このサイトの「エッセー・論文」ページからダウンロードしてください。
6月22日土曜日の朝日新聞読書欄で、拙著近刊「体罰と戦争:人類の不名誉な二つの伝統」が紹介されました。体罰と戦争 その後いくつものメディアで書評、紹介がされて話題となっています。
「 人間はほかの動物と比べると、同類間の破壊的な行動が際立って見られる種(しゅ)です。同類間で傷つけあい、殺しあう動物はほかにもいますが、人間ほどマス(大量)レベルで同類攻撃をする動物はほかにいません。そのような同類間攻撃行動のうち、何千年にもわたって止むことなく続いてきた人間のふたつの不名誉な伝統が、体罰と戦争です。このふつには共通点がいくつもあります。」(本書 はじめに より)
「それぞれの6つの問題点も共通しています。
「体罰の6つの問題
1 大人の感情のはけ口であることが多い
2 痛みと恐怖感で子の言動をコントロールする
3 他のしつけの方法を考えなくなる
4 子の成長にともなって暴力がエスカレートする
5 体罰を見た他の子どもにも心理的ダメージを与える
6 時に取り返しのつかない事故を引き起こす
戦争の六つの問題
1 戦争がもたらすばく大な利権欲求のはけ口であることが多い
2 不安と嘘を蔓延させることで大衆の言動をコントロールする
3 他の外交解決方法はないと思わせる
4 小さな武力衝突や攻撃がエスカレートし長期化する
5 戦争に巻き込まれた人びとの身体的、心理的ダメージは計り知れない
6 取り返しのつかない殺傷と環境破壊を確実に引き起こす」
(「体罰と戦争」森田ゆり かもがわ出版 第5章より)
ここでも紹介しています。NPO法人ウィメンズアクションネットワーク>>女の本棚>>
9月の研修案内
2019年9月29日(日)@高槻 「新・しつけと体罰:最新の脳科学から理解する体罰に代わる関わり方の参加型講座」
・今年6月に家庭での体罰禁止が法制化されました。しかし法律を作っただけでは何も変わりません。子育て、福祉、教育、家庭支援、メディアの現場にいる皆さんが、体罰を容認する文化にチャレンジし、体罰に代わるしつけの方法を啓発する地域レベルでの活動展開が不可欠です。その具体的な方法、アクティビティ、理念、言葉かけのスキル等をこの研修でしっかり学んで、今すぐあなたの仕事・活動に活用してください。6割以上の人が「しつけに体罰は必要」と考える日本社会を変えるために、来年4月法律が施行になる前に、「体罰が必要な時はない体罰禁止のエクスパート」となってください。
・森田の最新刊「体罰と戦争:人類の不名誉な二つの伝統」があちこちで書評に取り上げられ話題になっています。この研修はこの本もテキストにして行います。本の最終章・マイケル・ジャクソンは、「父親からの体罰によって負った子ども時代の深いトラウマを、戦争と貧困と虐待に苦しむ世界の子どもたちを支援する様々な行動と、子どもを癒そう、世界を変えよう、とのメッセージ曲を次々と作り歌い続けることで、世界中の人を魅了する音楽とエンターテイメントのアートにまで昇華した稀有な存在でした。」(「体罰と戦争」より)マイケルが残してくれた「子どもの7つの権利章典」と、彼が残した次世代への希望を引き継ぎましょう。
10月の研修案内
「エンパワメントとレジリアンスの技法」10月25日(日)@高槻
目黒虐待死事件、野田虐待死事件はどちらも父または義父によって子どもが虐待されていただけでなく、母親への深刻なDVも起きていたケースでした。DVと子ども虐待が併発するケースの家庭内ダイナミックス、アセスメント、対応方法を図解で理解し, 加えて解離性障がい(DIDやOSDD)のクライアントへの支援の基礎も学びます。
2019年4月20日(土)と4月21日(日)10時〜17時 @高槻
マインドフルネス〜瞑想〜ヨーガの歴史、理論、実践を学ぶ 一年に一回限りの高槻での研修。まだ空きがあります。
「マインドフルネスと心理療法」の研修 2019年1月
大阪市内の児童養護施設、児童心理治療施設の心理士の方達60人に「マインドフルネスと心理療法」の研修を丸半日を使ってしました。マインドフルネスの起源が、パーリ語のsatiにあることの東洋と近年の西洋の歴史の脳研究の展開、水に入った一杯のグラスのたとえで学ぶsatiの意味。扁桃体トレーニングとしての瞑想の脳理解。過去5年間の児童施設でのアロハ・キッズ・ヨーガの実践成果。子どもたちが描いたたくさんの絵や驚くほどの効果のエピソードなどなど。そして瞑想とヨーガのミニ実技練習。受講された心理士さんたちが現場で使っていくきっかけとなることを願って。
同じ内容での1日研修を2月2日(土)に高槻でします。
「MY TREE ジュニア・くすのきプログラム:
性加害行動の子どもとティーンの回復ために」
実践者研修
2019年1月12、13、14日(土、日、祝)
高槻市
ようやく児童施設や学校での子どもから子どもへの性暴力の深刻さが課題にされるようになりました。加害行動を示した子どもとティーンズには、即座に回復プログラムに繋げることが必要です。
加害からの回復は、被害体験のていねいなケアから始まります。そしてそれが有効性を発揮するのは、性加害が常習的になってしまう前。性犯罪者は一生に平均380人の被害者を出すという統計が出ています。一人の性加害をした子どもが回復すれば、380人の被害者を出さずに済むのです。とても緊急性を要する事柄です。
2冊のフリガナ付きワークブックを使って、今すぐに回復ケアを初めてください。研修受講後メールやLineでの無料コンサルテーションをします。
2019年1月12、13、14日に高槻生涯学習センターです。
詳細はhttp://empowerment-center.net/
速報! 年間研修一覧案内には載せていない、二つの新企画・特別研修
2月2日と2月3日 高槻
特別研修
エンパワメントとレジリアンスの技法
DV家族内力学と性虐待とマインドコントロールによるDID解離ケースから
講師:森田ゆり
2019年2月3日10時〜17時 高槻
あなたはエンパワメントとレジリアンスという今やとてもポピュラーになったそれぞれの言葉の始まりを知っていますか。どのようにしてこれらの概念が生まれ使われて来たか知っていますか。
あなたは、どちらの言葉も、マイノリティの人権獲得の闘いの中で生まれたことを知っていますか。
70年代から80年代の人種マイノリティ、女性や子ども、障がい者の人権獲得の運動に身を置いていた者としては、闘いとってきたこれらの言葉が、日本ではその本来の意味が忘れられてしまい単なる流行り言葉になっていることが無念でなりません。
「エンパワメントとは力をつけることです」という有識者達の身勝手な解釈は、がんばれがんばれの掛け声となり、今や自己責任論という抑圧の論理の中に取り込まれてしまいました。
エンパワメントとレジリアンスの用語を使っている人、興味のある人。日本では全く知られていないこれらの言葉のオリジンを示す研究資料を共に読みましょう。映像を見ましょう。
<エンパワメントとレジリアンスと人権>は不可分に結びついた概念です。その概念を図式化したチャートを活用して、支援のツールとして使うノウハウを事例で学びます。
特にMY TREE ぺアレンツまたはMY TREE ジュニア・プログラムを実施している人、その実施に興味のある人には必須の研修です。MY TREE プログラムは人権とエンパワメントを土台にしたプログラムだからです。しっかりと揺るがない土台を築いて、ぶれない支援者であってください。
MY TREE プログラムの参加者に時々見られる解離性障がいの方達へのエンパワメントの関わりも学びます。解離もまたレジリアンスの一つと言えます。
特別研修
心と身体のケアを支援する人が使う
ヨーガ・瞑想・マインドフルネス
講師 森田ゆり
ヨーガや瞑想のヒーリング効果や攻撃行動の修復効果が、世界では脳研究でも数量研究でも明らかなエビデンスを次々と出しています。
看護師、理学療法士、助産師、保健師、医師、福祉ワーカー、カウンセラー、教師、コーチ、里親、親、友人、隣人として、メンタルにフィジカルに苦しい状態の人の支援、寄りそいの中で、ヨーガ(動くめいそう)、瞑想(マインドフルネス)を活用してください。簡単に教えられるいくつもの動きをケアのメニューに持っていると、あなたの支援者としての力量、専門性は多いにアップします。
ヨーガ、瞑想、マインドフルネスの理論、思想、歴史については、森田講師の別の研修「マインドフルネスと瞑想(扁桃体トレーニング)」(大阪会場19年4月21日、横浜会場19年5月18日)と「アロハ・ヒーリング・ヨーガと心身のエンパワメント」(大阪会場19年4月20日、横浜会場19年5月19日)を受講ください。
今回の特別研修は、上記の座学を理解している人も、いない人も、支援の中で簡単に使える技法を練習します。特に子どもに教える際のコツも教えます。
ALOHA KIDS YOGA™の認定リーダーは、スキルアップ研修として是非とも参加してください。・養成講座ではやらなかった新しいポーズ ・子どもに瞑想を教える更なる教え方を学んでいただきます。(研修はALOHA KIDS YOGA™を知らない参加者が実技習得できるように構成しています。)
MY TREE ペアレンツ&ジュニア・プログラムの実践者は、プログラムの中でする丹田腹式呼吸、瞑想呼吸、動く瞑想、木を観る瞑想、トトロ瞑想、ドラゴンボール元気玉瞑想、マイトリ瞑想の教え方、声の掛け方、うまくできない人へのコーチを、我流でするのではなく、しっかりと基本からマスターしてください。
クラウドファンディング成功!
クラウドファンディングが最後の日、クリスマスの日に、一気に377万円と目標金額の360万円を大きく超えて終了しました。拡散に協力してくださった皆さん。寄付してくださった方々に心から感謝です。最後の最後の寄付者からのメッセージには、涙が出ました。
「小2の娘にこのプログラムのことを話したところ、ぜひ自分のお年玉貯金から寄付したいとのことで、少額ながら支援させていただきます。」
親の回復支援の必要性が理解されること少なく、それでも18年間続けてきたこの活動に賛同してくれる人々がこんなにいるんだと、心から嬉しく、感動の体験をさせていただいたクラウドファンディングの1ヶ月間でした。
子どもの笑顔のために 虐待に至った親たちの回復を支えたい
クラウドファンディング
子どもの笑顔のために 虐待に至った親たちの回復を支えたい
https://readyfor.jp/projects/lip-kodomo2018
MY TREE ペアレンツプログラムとLiving in Peaceのコラボで11月20日にクラウドファンディングを始めました。数日であっという間に100万円を超えてびっくり。私たちの活動に賛同してくれる人々がたくさんいることが嬉しいです。
サイトも充実しています。のぞいてください。
そしてこのサイトの拡散にご協力ください。
最新の研修案内2018〜19年。このサイトから申し込めます。
第三回MY TREE 全国フォーラム「虐待・親にもケアを」開催
2018年8月5日
第三回MY TREE 全国フォーラム「虐待・親にもケアを」を2018年8月18日(土)12時〜16時半 大阪府高槻市にて開催します。
国の虐待対策のトップ、山本麻里審議官。MY TREE プログラムの修了生のスピーチ、効果調査報告、実践者のパネル、森田ゆりのトーク「脳生理学と人権」そしてアキラと手話歌など、盛りだくさんです。同名の以下の本の印税を使って開催しますので、入場無料です。参加人数に限りがありますので、申し込みが必要です。保育も無料です。みなさんのご参加を心よりお待ちしています。
新刊「虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどすMY TREE プログラム」
2018年6月2日
虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどすMY TREE プログラム」を築地書館より出版しました。2001年に開発して以来、今日まで17年間休むことなくこのプログラムを実施し続け、地道な成果を上げてくることができたのは、実に多くの方々の協力の賜物です。感謝の思いが溢れます。
困難の多かった人生の苦悩を言葉や絵にし、自分の怒りの感情の裏側に恐れながらも勇気を出して向き合い、自らの内的な変化を起こしていった親たち一人一人に感謝します。言葉と絵が感動を与えます。あなた方の生きることをあきらめない姿勢とこのプログラムへの信頼こそが、MY TREEを必要としている未知の人々へと手渡していく原動力に他なりません。
私にとっては、ちょうど30冊目の本になります。この分野での37年間の仕事の経験と思想の集大成となりました。昨夜は一人ささやかな祝杯をあげました。あなたの手にもこの本が届きますように。
下のリンクをクリックすると、目次、はじめに、著者プロフィール、注文先などが出て来ます。
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1562-7.htm
本と同じタイトルの全国フォーラムを2018年8月18日(土)大阪府高槻市にて開催します。
国の虐待対策のトップ、山本麻里審議官。MY TREE プログラムの修了生のスピーチ、実践者のパネル、森田ゆりのトーク「脳生理学と人権」そしてアキラと手話歌など、盛りだくさんです。本の印税を使って開催しますので、入場無料です。参加人数に限りがありますので、申し込みが必要です。保育も無料です。みなさんのご参加をお待ちしています。詳細は、このリンクを。
「映画ブラックパンサー:ダイバーシティが産んだニューヒーロー」
2018年3月27日
上の題名の長文エッセーを月刊誌に送ったばかり。来月号掲載なので読んでもらえないけれど、映画は今上映中なので、見に行ってください。子どもたち引き連れて。先日おこなった高槻での多様性研修で「世界的な大旋風を巻き起こしている全国上映中の『ブラックパンサー』を見て、ダイバーシティについて考えよう」という課題を出しました。
この映画、スーパーマンやバットマンのヒーロー物アクション映画に大革命を起こしました。ヒーローは一人ではなく複数。その多くが女性たち。この映画でヒーローは特殊スーツを着ると変身ではなくて、コミュニティーの伝統と人々の支えの中でのみ変身できる。ブラックパンサーは女性たちの支えあって前進する。最終的にあなた自身がヒーローと言うのが映画のメッセージだ。従来の正義の味方が悪を倒すと言う単純な勧善懲悪ものではない。アフリカの架空の国ワカンダの物語だけれど、映画は、なんとアメリカの私の街オークランドの黒人スラム街で始まり、そこで終わる。監督ライアン・クーグラーはオークランド出身で、前作はオークランドでの警官による黒人青年射殺事件を映画化した31歳のアフリカ系アメリカン。映画見てのコメントくださいね。なお、上記の原稿は雑誌「部落解放」の「多様性の今」と言う連載の10回目。掲載の3ヶ月後には、このサイトの「エッセー・論文」に全文転載許可をもらいます。すでに連載3回の「脳神経多様性と自閉症スペクトラム」と連載9回の「マイケル・ジャクソンの子どもの癒しは世界の癒し」は転載済みですので、是非読んでください。
児童養護施設での性暴力被害の子どもと性加害のティーンズの回復のためのワークブック
2018年3月23日
「MY TREE Jr・くすのきプログラム:性暴力加害ティーンズの回復」40頁17セッション
「MY TREE Jr・さくらプログラム:暴力被害を受けた子どもの回復」28頁11セッション
どちらもグループではなく一対一のプログラムです。
第3波行動療法をベースにしたおそらく世界でも唯一の子どもの性被害、性加害の回復プログラムです。日本で実践をある程度積んだ後に、英語に翻訳しアメリカでも実施を広げていきます。子どもの性暴力問題の研修をしてきて28年目の私の到達点です
1月に第一回目の研修をしました。研修参加者は、児相の心理士、児童心理治療施設ワーカー、学校カウンセラー、スクールSW、医師、里親、大学教員、教師、MY TREE ペアレンツプログラム実践者たち他、実に多様でした。
第2回目を7月14、15、16日の3日間、高槻で開催します。
申し込みは下記をクリック
▼ ▼ ▼
http://empowerment-center.net/koza/
35日間瞑想(扁桃体トレーニング)は、被害児、加害児共にプログラムの一貫です。ワークブックにはそのためのワークシートも付けました。
過去4年間、児童養護施設や児童心理治療施設でヨーガを教えてきて、35日間瞑想の扁桃体トレーニングで、何人もの発達障害やトラウマを抱えた子どもたちが、感情調整力と集中力を獲得し、大きく変化した実績があります。
アロハキッズヨガの子どもへの効果についての記事は、このサイトの「エッセー・論文」ページへ http://empowermentcenter.net/%E6%A3%AE%E7%94%B0%E3%82%86%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%BB%E8%AB%96%E6%96%87/
自傷と自殺予防の対応:第三波行動療法でティーンズに関わる
2018年3月16日
日本のティーンズの約10人に一人が自傷をしています。でも子どもの自傷行為に気づいている大人はごくわずかしかいません。自殺する意図で自傷する子は少ないですが、自傷行為をしたことのある人は、そうでない人に比べて、10年後に自殺によって命を落とす確率が400〜700倍高いという。
一方、内閣府の平成25年の白書によると、15〜34歳の若い世代では死因の第一位が自殺なのは先進7カ国では日本だけ。
自傷するティーンズとその家族への治療と心理教育において世界的に高い評価を受けている心理療法家のマイケル・ホランダー博士をお招きしました。第三波行動療法マインドフルネスも活用しながら自傷と自殺念慮のティーンズへの効果的対応を学びます。
子ども若者の支援に携わる方、DBTやマインドフルネスの活用を学びたい方。この稀有な機会を逃さずにご参加ください。
詳細・申し込みは、このサイトの研修ページへ。
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http://empowerment-center.net/koza/
愛着の修復再形成のためにできること
2018年2月9日
「『虐待』親にもケアを:MY TREE プログラム17年の実践」300頁の入稿が終った!! ほっと肩の荷が降りて、どこかに遊びに行きたい気分。
この本の中に次のような文を入れた。本の刊行はまだ先5月なので、今、読んでほしい。
「8、愛着の修復再形成のためにできること
「赤ちゃんの時に母親との愛着関係をちゃんと持たなかった子は自立できないってどこかで読んだんですけど、うちの子もう8歳になっちゃった。どうしよう。やり直しをする治療とかないですか。」と不安を口にした親がいました。
築かれなかった愛着関係を修復するための愛着セラピーが90年代のアメリカでは流行りました。虐待で分離になった子供の大半がフォスターケア(里親)に措置されるアメリカでは、反応性愛着障害の子どものセラピーは里親への支援としてニーズが高かったからです。セラピーに公的予算がついたこともあるでしょう。ただしそのセラピーのどれもが効果があったのかどうかはわかりません。セラピーを受けている最中に子どもが窒息死したり、恐怖の再体験をする子が続出して、愛着療法反対運動が起き話題となったこともありました。
筆者は、愛着関係再形成のベストの方法は、セラピーを受けに行くよりも、親が子どもに本を読んであげる時間を毎日持つことだと考えています。読む本の質は問いません。途中で寝てしまってもいいです。子育てスキルもいりません。10分でも15分でも親が一緒に時間を過ごしてくれたという記憶が、子どもの成長の過程で目立たないけれど強い支えになります。
子どもに本を読むことを習慣化すること、今日からやりましょう。とMY TREE プログラムの親たちには言っています。どんな本でもいいのだけれど、「空飛び猫」は私のおすすめ。何度でも読みたくなる。このことについては、無料メルマガで書いているのでそっちを読んでください。
森田ゆりの最新ブログは右上のブログをクリックしてください。
「MY TREE Jrプログラム 性暴力被害児童と加害ティーンズの回復プログラム」研修
2018年1月29日
昨日、おととい、「MY TREE ジュニア・プログラム:性被害、性加害の子どもの回復ワークブック」の第一回研修に全国、沖縄から北海道まで31人が高槻に集まり、とても熱気をおびた2日間となりました。
目的:性暴力の被害と加害から回復する2冊の子どものためのワークブックが完成しました。この2冊のワークブックを使用するための研修です。
「MY TREE Jr・くすのきプログラム:性暴力加害ティーンズの回復」40頁 17セッション
「MY TREE Jr・さくらプログラム:暴力被害を受けた子どもの回復」28頁 11セッション
どちらもグループではなく一対一のプログラムです。
第3波行動療法をベースにしたおそらく世界でも唯一の子どもの性被害、性加害の回復プログラムです。日本で実践をある程度積んだ後に、英語に翻訳しアメリカでも実施を広げていきます。
研修参加者は、児相の心理士、児童心理治療施設ワーカー、学校カウンセラー、スクールSW、医師、里親、大学教員、教師、MY TREE ペアレンツプログラム実践者たち他、実に多様でした。
このプログラムを実施する人に課した最初の宿題は、35日間の3分間瞑想(扁桃体トレーニング)。ワークブックにはそのためのワークシートも付けました。
過去4年間、児童養護施設や児童心理治療施設でヨーガを教えてきて、35日間瞑想の扁桃体トレーニングで、何人もの発達障害の子どもたちが、感情調整力と集中力を獲得し、大きく変化した実績があります。研修を終了後、この35日間トレーニングをまずクリアしないとこのプログラムを子どもに教えることは難しいでしょう。
ところで男性参加者は3人のみ。加害ティーン用の「くすのきプログラム」実施のためには、もっと男性が必要ですよー。
アロハキッズヨガ ALOHA KIDS YOGA™小冊子
2017年12月31日 最後の日です
年末年始は3回目のビッパーサナー瞑想10 日間無言の行に入ろうと早くから予定していたのに、来春出版予定の3冊の本の執筆が遅れているため、無念のキャンセル。毎日、朝から晩まで机にかじりついているちょっと寂しい2017年最後の日です。
アロハ・キッズヨーガクラスで今まで教えた全てのエッセンスをおさめた20ページの小冊子。全ページルビ付。最新の脳とヨーガ効果のページも。心を込めて書いています。
4年目になる施設の子どもたちのヨーガクラス。家庭に帰る子、高校へ入学する子、措置がえになる子等、クラスをやめる子たちに、クラスに来れなくなってもずっとヨーガを続けてね、必ずあなたの生きる力の助けになるからねとの願いを込めて、一人一人の子どもたちにプレゼントします。
今年一年、出会いのあった方々、本当に久しぶりに再会した方々、そしてお世話になった皆さま。新らしい年が平和な良き年でありますようにお祈りいたします。
SHANTI SHANTI SHANTI HI NAMASTE
アロハキッズヨーガの子どもの効果に関する雑誌記事は、mpowerment-center.net/森田ゆりのエッセイ・論文/ へ
おおよそ70の女たち
「おおよそ70の女たち」集合イベントで東京に行ってきた。43年前の「魔女コンサート」の中山千夏さんたちが主催。
ほぼ半世紀前、学生だったわたしもワクワクの心いっぱいで魔女コンに参加していた。
ヨネヤマママコさんのパントマイムは82歳の今も幻惑的、70年代リブパワーを巻き起こした田中美津さん。李政美さんの深く透明な歌声。福島みずほさんも魔女コンに学生として参加していたそう。みんなこころざしや感性の近い大好きな女たち。中山ラビさんのロックもやたら格好良かった。
会場に入るなり声かけられたのは早稲田大学時代の友人、45年ぶりなのに、文学部のキャンパスから今ここに着いたばかりだよ、みたいな再会!
田中美津さんとは20年ぶり。70年代フェミニストの同窓会みたいで、嬉しい再会がいくつもあった1日でした。
第三波行動療法のフォローアップ研修
境界性人格障がいの治療に目覚ましい効果をあげているDBTのツール、ACTのdefusion他いくつものツールをどう日々の実践に活用しているかシェアします。
精神科のデイケアや病棟で使っていただいている「動く瞑想(brama dandasana)」と「鬱に効く目覚めの3分間ヨーガ」しっかり練習します。
詳細・申し込みは
http://empowerment-center.net/
マイケルジャクソンと子どもの思想
2017年8月9日
マイケル・ジャクソンは世界の子ども達の癒しと自由と愛を、死の前日まで歌い続けた平和のメッセンジャーでした。Cry, Shout,Heal the World,Earth Song, We are the World等の歌詞から子どもの癒しこそが世界を癒すと信じ、そのための行動を「僕一人では無理だ、君が必要だ」と呼びかける力強いメッセージの真髄を。
8月20日大阪「新版しつけと体罰」の中で展開します。
マイケルはKING of POP としてエンターテイメントの歴史に燦然と輝くスターですが、実は地球レベルの王者をはるかに超えて、世界の子どもたちの苦悩に涙流し、癒しの愛を振りまくために天から降りてきて51年間を私たちとともにした天使といったほうが的確です。
この1日研修では、体罰、虐待をしてしまう親の衝動、自分や他人を暴力的に攻撃してしまう子どもの「怒りの仮面」への対応を脳科学からわかりやすく説明する方法と教材を提供します。
「体罰の6つの問題性」の活用法、体罰に変わる関わりの具体的方法を脳研究及び、マインドフルネスやロールプレイを使って練習します。
一億総活躍社会と相模原殺傷事件
2017年7月26日
丁度一年前、7月26日の未明19人が殺され26人が傷害を負った戦後最大の殺傷事件でした。
一方、ちょうど1年前の6月に政府は「ニッポン一億総活躍プラン」を閣議決定しました。
2015年以来、「女性が輝く一億総活躍社会」キャンペーンを華々しく展開し、首相官邸の下に一億総活躍国民会議を設置してきたことご存知かと思います。
この一億総活躍プランと相模原事件には明確な関連があると私は考えています
「一億総活躍」といいますが、すべての日本人が活躍しなくていいではないですか。バリバリ仕事して活躍したい人、したくない人。キャリアを積み上げたい人、子育てや介護に専念していたい人。 生命力を外に向けて放出したい時期、内に向けて凝縮させたい時期。人それぞれ、マイペース、多様でいいのではないですか。そもそも女性であれ男性であれ、みんなそんなにいつも頑張って、活躍しなくてもいい。「ご活躍ですね」とか声かけられて、わたしはうれしかったことは一度もありません。
女性が輝く一億総活躍社会って、一見、女性に寄り添った政策のように聞こえますが、政府の総活躍プランを読むと、アベノミクスへの批判をかわすための新たなスローガンだとしか読めません。その女性政策の実態とは、少子化による労働人口の減少に対応するため、女性たちを非正規雇用の低賃金労働の担い手として駆り出す方策です。派遣、パート、アルバイトなどの非正規雇用の約7割67.8%は女性が占めているのです。(総務省統計局平成29年2月)
「あなたも活躍」なんて言葉に惑わされて自分だけ取り残されているような気がして焦ったり、活躍してない自分を責めて落ち込んだりしなくていいのです。なぜならこのキャッチコピーは、戦争中の「一億総動員体制」と全く同じ発想なのですから。
「輝いて活躍」という惑わし言葉を使って、女性に三つの重労働、すなわち「もっと子供を産んで」「もっと非正規で働いて」「もっと老人介護を家庭で担って」と要求している「総動員体制」を準備しているのです。
誰でもが活躍できる社会にしようとのメッセージではなく、誰でもが頑張ってお国のために活躍せよのスローガンです。
戦争中日本の人々は「一億総玉砕」と真面目に信じ込まされ、戦後は「一億総懺悔」、高度成長期は「一億総中流化」、そして今は「一億総活躍」
一体いつまでこの国は「一億みんないっしょ」幻想にしがみついていたいのでしょうか。超・少子高齢化は加速し、あと40年後2050年代にはもはや日本人口は一億を切ってしまうと言うのに。(生産年齢人口と被扶養人口とがほぼ同じになるという国家として機能停止になる近未来に対してこの政権は無策だというのに。)
「違い」は「間違い」とみなされてしまい、みんな同じで安心安全のホモジニアス幻想から抜け出すことができなくて、わたしたちの国は、いつまでたっても多様性を受け入れることが困難なのです。
相模原障がい者施設の殺傷事件の加害者は、重度の障がい者は家族、国家に迷惑な存在で、生きている価値がないとの主張を衆議院議長と安倍首相宛に直訴した上で、自分が働いていた施設入居者の障がいの重度な人から選んで45人を殺傷しました。手の込んだ優生思想事件です。
事件の詳細がわかってくるにつれて、加害者は国の立法府と行政府の長が自分の優生思想に理解を示してくれるだろうと本気で信じて手紙を持参したことがわかります。それは彼が精神障害者であったからではなく、「一億総活躍社会」のスローガンを国の目玉方針として掲げるような現政権に自分の優勢思想との親和性を見出したからです。まるで尊敬する総大将たちに進言する一兵卒のように、彼は自筆で重度障がい者が国家にとって負担の存在でしかないとの考えと、その抹殺の行動プランを事細かに書き、実行しました。
あの施設の中の人々は一生活躍することはないでしょう。一億総活躍社会には決して入れない人々です。かつて、一億総動員に同調できない人は「非国民」とされ排除されたように、誰も彼もが国家の旗振りの元で活躍せよと鼓舞するこのスローガンに合わない人は価値がない存在にされてしまうのです。
たとえ忙しく働いて活躍していなくても、たとえ社会や経済に目に見える形で貢献することがなくても、あの施設の中の人々の命は一つ一つ皆輝いています。社会で活躍しているから人は輝くわけではない。ベッドの上で寝返りもままならない人が発する声や仕草や そしてただそこにいてくれることが周りの人を微笑ませたり、ホッとさせたりするとき、その人は輝くのです。その人の存在が他の誰かに暖かさを与える時、命は輝きます。
何度も言いましょう。活躍するから人は輝くのではない。人の命はただ存在するだけで尊く輝いている。そのことを理念やきれいごととしてではなく、心から共感できる人々を増やしていくことこそが、多様性ダイバーシティの推進です。
「多様性とは、人は皆その価値において等しく尊いという人権概念を核にして、さらに人は皆違うからこそ尊いとの認識に立つ考え方である。」(「多様性トレーニングガイド」森田ゆり著 解放出版 2000年)より
怒りの仮面と優生思想
相模原事件の加害者は精神障害者ではないが、自分の優生思想を政府に認めてもらえると思って行動に移した思い込みの強い人です。
優性思想の持主とはおしなべて自尊感情の低さに苦しんでいる人物です。ヒットラーしかり。自分は存在しているだけで充分尊く大切な人だと感じられないため、常に他者との比較で自分の大切さを自覚しようとする。自分は誰々よりは偉い、誰より上だとの優越感をいつも肥大させていると同時に、その裏腹に、自分はダメだ、自分の価値は低いとの劣等意識に苛まれている。
自分の大切さを感じるために、その人たちは自分より低いと思える人をいつも必要とする。時には自分より低いと思える人を作り出してでも優越意識を手に入れることへの内的欲求にかられる。なぜなら彼らはそうすることでしか自分の大切さを感じられないからだ。
そのための最も手っ取り早い方法は暴言を吐き暴力を振るうことで相手をたじたじとさせることである。暴力を振るうことで簡単に得られるこの優越感と有力感は、彼らにとって麻薬のように魅惑的である。
相模原事件の加害者もまたそのようなひとりでした。低賃金で重労働の障害者介護に従事するしか 選択肢がなかった自分への不甲斐なさは大きかっただろう。障がい者介護をしている自分の活躍度の不全感に日々さいなまれていたに違いない。
この心理構造こそが、いじめ、虐待、DV、性暴力、その他の大半の暴力の本質である。それをわかりやすい図にしたのが「怒りの仮面」です。
相模原の加害者は、自分への劣等感、活躍していない自分への苛立の上に「怒りの仮面」をかぶって殺傷行動に向かいました。
怒りの仮面」は2001年に虐待に至ってしまった親の回復のためのMYTREEペアレンツプログラムを開発する中で、子どもに爆発させてしまう自分の怒りがどこからきているのかを、親が見つめるツールとして考案したものです。
「ドッメスティック・バイオレンス」(小学館2002年) 「新・子どもの虐待」(岩波書店2004年)「しつけと体罰」など多くの筆者の著作の中で論じています。
「怒りは本来健康な感情。怒りには二つのタイプがあります。この絵は健康な怒り。不正や不当な扱いは許せないと思うストレートな一次感情としての怒り。もう一つは、二次的感情としての怒りで、これが虐待や暴力に至ってしまう怒りです。
わたしは怒りは「感情の仮面」であることを、多くの相談を受ける中で実感してきました。子どもを殴ったり、蹴飛ばしたりしている恐ろしい形相は実は仮面なのです。怒りの仮面をかぶっているので、仮面をちょっとずらしてその裏側をのぞいてみてください。するとそこには寂しさ、不安、恐れ、自分への自信のなさ、絶望、見捨てられ不安などのさまざまな不快感情が詰まっています。
実はこれらの感情こそが、自他への攻撃行動を引き起こしている元凶です。虐待、体罰を繰り返してしまう人は「あの子がわたしを怒らせる」とよく言います。しかし本当は、子どもの言動が大人の怒りの感情を刺激したのではなく、仮面の裏側の感情を刺激されたのです。
その感情はその人の傷つき体験がもたらしたものなので、通常は抑圧されていますがわずかの刺激に反応し膨れ上がります。DVの加害者もこの同じ心理構造で伴侶や恋人に暴力を振るいます。」(40〜41頁)
怒りの仮面の裏側の「泣き顔」に代表されるような不安や恐れの感情をみつめ、それを語り、涙し、他者に受け止めてもらうことで、防衛としての怒りの仮面は次第に要らなくなり、自他への攻撃的な行動が減っていきます。
米国の神経生理学者アント二オ・ダマジオは1994年に『Descartes‘ Error』’(デカルトの誤謬)[i]を出版して <適切な行動選択を実行する理性の脳は感情の脳の協力無くしては機能できない> ことを神経生理学の緻密な研究から解明しました。これはデカルト以来の西洋の認識論の基礎になってきた心身二元論を根底から覆すもので、自然科学のみならず、精神医学、臨床心理、教育分野にも大きな衝撃をもたらしました。
ダマジオが「ソマティック・マーカー説」と呼ぶ「情動(emotion)と理性(reason)のループ」説が西洋科学の最先端脳研究から論じられたことを、当時わたしも驚愕を持って受け止め、即座に自分の著作の中で日本に紹介しました。(1999年「子どもと暴力」(森田ゆり著 岩波現代文庫 11頁から)日本語訳は最近2010年に筑摩書房から「デカルトの誤り」というタイトルで出版されています。もともと脳科学の専門書なので読みにくいのですが、翻訳は上手とは言えず、とても難解な本になっていて残念です。
1994年のダマジオ以来、理性と情動[ii]と身体感覚の脳回路の不全としての暴力や攻撃行動に光が当てられ、欧米では多くの研究が報告されてきました。皆さんがよくご存知の体罰、虐待に関する多くの著作を残したアリス・ミラーも当時、自分が主張してきたことをダマジオの脳研究が支えてくれたと歓迎するコメント発表していました。そういえばヒットラーの優生思想とその大規模な行動化が、彼の子ども時代に抑圧された悲しみの感情、劣等感に由来していることを分析したのはアリス・ミラーでした。
「怒りの仮面」とは脳内で何が起きていることなのかを説明しましょう。
レジュメの3ページに載せた図の扁桃体へんとうたい(扁桃核とも呼ぶ)と海馬と前頭前皮質(前頭前野とも呼ぶ)に注目してください。この三つの相互連動回路の不調こそが、「怒りの仮面」で起きていることなのです。
(ppの絵を指して)扁桃体は1センチほどのアーモンド形の一対の神経細胞の集まりで、人の情動反応の処理機能と情動の短期記憶の機能を持つことがわかっています。外界からの危険に対してストレスホルモンを放出し、呼吸と脈拍の増加、筋肉の緊張など恐怖行動の生産に関係しています。海馬から送られてくる記憶の情報を扁桃体は快、不快で判断し、前頭前皮質に伝えます。
海馬は扁桃体のすぐ隣に位置する小指ほどの長さの一対の神経細胞の集まりで、タツノオトシゴと似た形をしているため海馬(カイバ)と呼ばれています。英語でもそうです。人の長期記憶の形成と取り出しの中枢です。ストレスに弱く、アルツハイマー、うつ病、PTSDの患者さんの中には海馬の神経細胞が壊死して萎縮が見られることがあると報告されています。軽い有酸素運動で神経細胞が増加することもわかっており、低下した記憶力を鍛えることが可能と言われています。ダマジオ
扁桃体も海馬も脳の内部に位置する大脳辺縁系と呼ばれる人の本能的な情動身体反応に関わる部分に属しています。レジュメの図を見て。
前頭前皮質(PFC Prefrontal Cortex)は前頭前野とも呼ばれ、複雑な認知行動を司ります。人生経験の記憶や価値観や社会的整合性や行動結果の予測なども総合的に考慮して適切な行動選択をし、それを実行する機能を持ちます。ダマジオが解明したことは、ここが実効機能を果たすためには、扁桃体の快不快の感情判断、海馬の記憶との伝達回路が不可欠。
五感刺激が強烈な不快(恐怖不安)をもたらすと、扁桃体はストレスホルモンを放出し身体反応を起こします。それは自分を守ろうとする本能的なもので、通常はfight or flight攻撃するか逃げるかの行動をとります。また、人間性を否定されるほどの過去の記憶に伴う恐怖や不安などの不快感情(トラウマ)の蘇りによっても、心拍数が上がるなどの身体反応から防衛機能が働き、攻撃的になることがあります。その結果、暴力を振るったり、社会的に許されない攻撃行動をとってしまったりします。扁桃体—海馬—PFC前頭前皮質の回路がスムーズに作動せずに、PFCの賢い行動選択ができなくなってしまうのです。扁桃体が暴走してしまったと言えるでしょう。
これが「怒りの仮面」です。この時の怒り・攻撃性が身近にいる自分より力の弱い者に向けられた時に、虐待や体罰は発生します。あるいは自分自身に向けられた時、それは自傷や自殺企図となります。
1995年に米国の神経学者 J・ルドーは大脳新皮質を迂回して情動を伝える扁桃核の働きの神経回路の仕組みを研究し、過剰刺激された情動は理性を介入させずに行動を指令してしまう現象を明らかにしています。[iii]
扁桃体の暴走を起こさないようにするために、扁桃体と海馬の訓練が必要です。 そうすることで、PFCが本来もつ思考力を使って正しい選択を選び、実行することができるようにするのです。
具体的にはどういうことをするのかの例として、MYTREEの場合をお話ます。
MY TREEでは脳科学の用語などは一切使いません。扁桃体という言葉、脳という言葉すら使いませんが、扁桃体—海馬—PFC回路の訓練を以下7つにカリキュラム化しています。
- 4回目の「怒りの仮面」のセッションで、自分がなぜ攻撃行動をとってしまうのかの情動の心理構造を集中的に学びます。
- 4回目以降の毎回の<自分をトーク>の時間で「怒りの仮面」の裏側の感情に向き合い、グループのサポートの中で「泣き顔」で象徴される諸々の感情を感じ、ケアします。
- 5回目の「感情のコントロール」セッションでは、「死の危険」のツールの中で体験するグループからの共感の快の情動反応を扁桃体は海馬の記憶に伝達します。
- 6回目の「体罰の6つの問題性」、7回目以降の気持ちを聴く語るに始まるコミュニケーショントレーニングは従来の認知行動療法の手法を用いた前頭前皮質への働きかけです。
- 参加者は自分のMYTREE自分の決めた木を観察する宿題で、自然と季節の変化を感じる時間を持つようになります。自然と触れる心地よさ、自然に生かされている自分のいのち、木に語りかけることで想起される子ども心を受容します。扁桃体への働きかけ。
- 1回目の「出会いの場」セッションから最後13回目までこのプログラムが特別の配慮を徹底していることが「安心」です。カリキュラムには安心を保証する仕掛けと配慮を細く張り巡しています。脳機能は快原則です。脳の回路が潤滑に回転するためには「安心」がベストのフードなのです。MYTREEのファシリテーターは熟練した「安心」のマスターたちです。
- MY TREEでは全回とも最初の15分間は、丹田腹式呼吸を学び、気功で身体を動かしながら瞑想することで、扁桃体の過剰な反応を鎮める訓練を続けます。丹田腹式呼吸は体幹を構成する横隔膜、腹横筋などのインナーマッスルを集中的に収縮弛緩させる筋トレの基本です。世界の著名アスリートのトレーニングでも活用されています。この効果的な有酸素運動で海馬機能の活性化をします。
欧米の近年のマインドフルネスの脳研究によって18年間 MYTREEが東洋の叡智として信じて、続けてきた瞑想と腹式呼吸が、扁桃体を鎮め、萎縮した海馬を活性化し、PFCが賢い行動選択する脳回路をスムーズにする効果を持つことが証明されつつあります。
[i] Antonio Damasio 『Descartes‘ Error』の邦訳は2010年に「デカルトの誤り:情動、理性、人間の脳」田中三彦訳がちくま学芸文庫から出版されています。
[ii] 「情動emotion」と「感情feeling」の用語使用の違いは学術的に明確な定義付けがされているわけではありませんが、欧米の多くの学術論文記述を検討してみると、emotionは身体変化をもたらすfeelingであるとの意味あいをもたせていることが多いです。
[iii] Le Doux, J., The Emotional Brain, Simon & Sehuster, 1996 (森田ゆり「子どもと暴力」岩波書店 1999年で紹介)
LGBTQ パレード
2017年7月2日
先週末はサンフランシスコPRIDE マーチに20年ぶりに参加した。100万人以上が参加したとのこと。アメリカンインディアンの人たちのケーブルカーに乗せてもらった。彼らの伝統ではLGBTQはTwo Spirits と呼ばれて、受容されていた。
一日目はトランスジェンダーの人たちの日。ピンクにブルーの旗はトランスのシンボル。二日目はレスビアンの人たちの日。「Dyek on Bike」の勇ましい姿の前を車椅子のレスビアンたちが先頭を率いる。最後の日が最大イベント。グーグル社をはじめとする大企業が後援する山車が続き、まるで大企業連合のお祭りのよう。かつての社会不正義への批判的雰囲気は、一日目のトランスの日にしか感じられなかった。
MY TREEを実践する全国の勇者たち
2017年6月18日
MY TREEペアレンツ・プログラムは深刻な虐待に至ってしまった親の回復プログラム。2001年に開発、実施開始から17年目。プログラム修了生は約1000人になります。日本各地で児童相談所や市町村との共催や委託でMY TREEを実施する仲間たちとの2日間の合宿を6月3、4日に開催しました。
MY TREEの実践者は多様なバックグラウンドと多様なタレントを持つ人たち。臨床心理士、看護師、助産師、児童福祉司、ソーシャルワーカー、子どもの施設の主催者、リタイアした児童相談所長、大学教授等々。
みんな超多忙な時間をやりくりして、約半年間続くこのプログラムの実施に体力、気力、時間力を投入し続けてきた児童福祉分野の勇者たちです。
生駒の山の緑の中で、白熱した議論、集中研修、瞑想、ヨーガ、夜のタレントショー(腹話術、わらべ歌のベビーマッサージ、インディアンフルート演奏)、そして若い人たちは夜を徹してのおしゃべり、等々の充実の2日間でした。
合宿のハイライトは、「MY TREEの10の前提」
前提(The Assumption)とは、今や世界の最先端心理療法をリードするマルシャ・リネハン博士開発のDBT(弁証法的行動療法)の実践者コンサルテーションの最重要方法です。昨年から一年に一度、アメリカからリネハンのお弟子を招いて実施している「第三世代行動療法をあなたの日々の支援に活用する参加型研修」(エンパワメント・センター主催)で学んだことを活用しています。
私たちが「前提」を必要とするのは、それがいつも正しいからではなく、それが最も効果的なケアを提供させてくれるからだ 。「前提は、入り組んだ暗い洞窟の中で、セラピストを常にMETTA共感へと導くガイドロープとして機能する」とリネハンは言います。
MY TREEの10前提のいくつかを紹介しましょう。
・参加者は失敗しない。私たちの対応が、あるいは彼らの環境が彼らを失敗に追い込んだ だけだ。(第3波行動療法が文脈的行動療法と呼ばれる所以)
・参加者は問題の全てをもたらしたのではないが、それを解決する責任がある。なぜならほかに誰もそれを解決することはできないからだ。
・参加者は今よりもっと努力できる。変わりたい意志を持続できる。
・実践者はチームの他の実践者の力と多様性を尊重する(経験や立場、表現力の違い、参加者への見方の多様さの尊重がより良い支援をもたらす)
・実践者がベストを尽くしても、いつも期待する結果を得られるわけではない。
なんと、全国各地に散らばって滅多に一同に会することのないMY TREE実践者の合宿の写真を撮るのを忘れました。唯一の写真が夜のタレントショー。
ALOHA KIDS YOGA™
2017年6月12日
とても嬉しいことがあった。
先週、児童養護施設でのヨガクラスの後の夕食時間に、たまたま私の前に座った中学生の女子がこんな話をしてくれた。
「ヨガのクラスをやってて本当によかった。でもここを出たらヨガやれなくなるからどうしよう。家の近くにホットヨガのクラスあるんだけれど、アロハヨガがいいな。」
「前はね、気持ちが全然言えなくて、いっぱいため込んでいたんだ。今は、セラピーの先生にいろんなこと言えるようになったの。これってヨガのおかげだよ。」
「成績だって、よくなったんだよ。国語のテスト、前は30点代だったのに、今は70点とかとってるんだよ。先生、ヨガ教えてくれてありがとう。」等々。
たくさん話をしてくれて、聞いているうちに、食堂は私たち二人だけになっていた。
彼女は、前にも私に「ヨガやっているからすごく集中力がついて、この連休中も3冊も本を読んだ。前はマンガだって最後まで読み通せないで途中でやめちゃってたのに。」と言いにきてくれた。
こんな風に子ども自身が自分の内面や行動の変化に気づいて、それを言葉にしてくれることはあまりないので、とてもとても嬉しかった。
4つの施設で週一回のクラスを6クラス教えている。3歳から16歳の約40人の子どもたち。皆それぞれ様々な事情から家族と暮らすことができない子どもたちはたくさんのストレスを抱えている。数量的効果調査を続けてきて、ヨガがストレス軽減だけでなく、集中力や感情調整力を高めていることが明らかになっている。
加えて、心理士や生活担当の職員が子どもたちの変化を知らせてくれる。物や人に暴力的に当たることがなくなった。不機嫌やイラつきが減った。「いや」と言ってぐずることが激減した、落ち着いて話しあえるようになった、自信を持ち始めている等々。そういう変化を聞いたり、見たりすると、その度にヨガを教えさせてもらっていることに感謝の気持ちで一杯になる。
来週末は大阪で第6回目のALOHA KIDS YOGA™リーダー養成講座の開催。今回は今私が教えている施設の若い職員が4人も受講してくれる。一年ぐらいでその人たちにクラスを手渡して、私はまた別の施設で教え始めることができそう。
2017年8月26、27日には7回目のALOHA KIDS YOGA™リーダー養成講座を札幌で開催。
10時〜17時 札幌教育文化会館にて。申し込み、問い合わせはエンパワメント・センターのホームページへ。
情緒障害児短期治療施(設情短施設)とやたら面倒な名前が、この4月から児童心理治療施設と変わりました。略して児心(じしん)だとか。
その児心でのヨーガクラス。脊柱側湾症を疑わせるA子ちゃん。戦士のポーズ3がどうしても一直線になりません。そこで、後ろ足をマットにつけたままで体幹を伸ばすようにしたら、だんだん伸びてきました。今では足を床と並行に上げてなおかつ一直線に保つことができるようになり、大きな自信になりました。
子どもの側湾症の大半が、突発性脊柱側湾症と言って原因がわかっていません。この子も、施設も本人も症状に気がついていなかったようです。
でも戦士のポーズ3(ビラバドラーサナ)で治ってしまったから、いいね。
戦士のポーズは武器を持つ戦士ではなくて、武器を捨てて平和をつくる戦士。
戦争と暴力を世代を超えて続けてきた人類の歴史が今も続く真っ只中で、人間って本当にどうしようもない、と暗い気持ちになることが多い。でも同時に、平和の叡智ヨーガを4千5百年もの年月に渡って伝え続けてきた人類に希望を見出し、それを次世代に引き継ぐ役割を担わせていただいていることにただ感謝あるのみ。
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