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2014年8月沖縄

2014年8月沖縄

7月の後半に日本に戻り、東京、福岡、大阪、富山、大阪とあわただしく往ったり来たりした後で、沖縄入りしました。今年の沖縄の旅のキーワードは「のんびり」です。 メインの仕事は、県立北部病院での研修。「ファシリテ―ション~コメント力と質問力のスキルアップ」 丸一日の研修に病院のドクター、ナース、スタッフ、地域の要保護児童対策協議会の方々など46人が参加され、グループ・ディスカッションやロールプレイに熱心に取り組まれて、とてもやりがいのある研修でした。 前日、名護市で予定されていた「体罰の問題性とそれに代わる関わり」の講演会は200人の参加申し込みがあったそうだけれど、台風の影響で警報が出てキャンセル。「台風が近ずいて来て、ちむさわさわー」と主催者の一人が言われて、わあ、みごとな表現と感心しました。主催者としてはいらいら心配でならなかったのでしょう。でもわたしはおかげで、名護で「のんびり」の日がもう一日増えました。                         感情は風のある空の雲のようにやってきたかと思うと去っていく。 意識的な呼吸こそわたしのアンカー(錨)だ。 ~ Thich Nhat Hanh(ティック・ナット・ハン)   那覇ではヨガの半日ワークショップを開かせて頂き、身体をいたわり、伸ばし、瞑想することに参加してくれた方たちと穏やかな時の流れを共有できて、ナマステ、感謝、ありがとう。 アロハ・ヨガはハワイの自然のたくさんのイメージ ~海藻、ひとで、亀、ゲッコー、ヤシの木、引いては寄せる波の上のココナッツ、太陽の光、水平線に落ちる夕陽など~ を使うので、ここ沖縄でするのにはぴったりなのです。     息を吸い 身体を鎮める  息を吐き、ほほえむ この瞬間に生きる  素晴らしい瞬間だと知る (ティック・ナット・ハン「ビーイング・ピース」中公文庫)   やんばるの自然をダイナミックに謳歌して暮らしている小児科ドクターの案内で、川をじゃぶじゃぶ登って行ったら、大きな滝が現れました。「さあ、この滝のてっぺんに登りましょう」と先導する彼女の後について、地面に打ち込まれたロープに身を任せて崖を懸命に登り続けたら、滝の頂点に出ました。なんと爽快な気分でしょう。 ヤッホー!と大声で呼んでも滝の音に消されて誰にも聞こえないのに、わたしはてっぺんから何度も叫んでいました。     スクーバダイビングのライセンスを取得しました。名護市のジャミングというダイビングショップが絶対のオススメ。美ら海水族館に行くのだったら、このショップへ是非とも寄ってください。 www.jamming-dive.net 私たち二人にまるまる三日間、つきっきりで、しっかりと教えてくれたインストラクターの和田さんはとってもチャーミングな青年。彼のおかげで、土砂降りの雨降る中を潜り、水上とは一転した、海中の穏やかで静かな世界を体験。みごとなサンゴ礁の群生する上をクマノミはじめ何百種ものカラフルな魚たちと一緒に泳ぎました。 沖縄の海の中は、ハワイの海より、はるかに多種多様な色彩で繊細なサンゴの宝庫であることを改めて実感しました。和田さんが、名護湾にはまたサンゴが戻ってきていると言っていた。     今回は、美ら海水族館のある側の名護湾で潜ったけれど、同じ名護市でも東側の海は、辺野古湾、大浦湾。以前行ったとき、その白い砂浜とコバルトブルーの海の美しさに息をのんだ。絶滅危惧種・ジュゴンの餌の海草(うみくさ)が広がり、世界一の規模を誇るアオサンゴ大群落、干潟、マングローブ林などの生態系が重層に支えあういのちの多様性の宝庫です。ここで、住民、県民の意志に反して、米軍基地移転の強行が日本政府によって着々と進行しています。 十数年前、関西の飛行場のモノレールの中で、沖縄在住だった米国の海洋生物学者キャサリーン・ミュージックさんに偶然出会ったことがありました。「これ、わたしの書いた本。もらって。あなたの子どもに読んであげて」と『エリセラさんご』という絵本を彼女から手渡されました。それはわたしの大好きな絵本の一冊となり、その頃まだ幼児だった末息子に繰り返し読んだのでそらで覚えてしまいました。 そのキャサリーンさんが、最近、大浦湾、辺野古の自然破壊を目前にして、キャロライン・ケネディ米国駐日大使にあてた手紙が公表されていました。ほんの一部を紹介します。 「私がこの長い手紙を書いたのは、沖縄本島北東部の大浦湾(辺野古)にある素晴らしいサンゴ礁生態系を日米の軍備増強計画がもたらす破壊から守るよう、あなたのご助力を嘆願するためです。 私は過去11年間(1981年~1988年と2007年~2011年)沖縄に住み、海洋生物学者として働いてきました。そして北は奄美大島や喜界島から、南は与那国島まで、琉球列島全域の海に潜ってきました。この経験から私は、大浦湾の美しいサンゴ礁に匹敵するサンゴ礁生態系は他に残っていないことを保証します。何ということでしょうか! (あきさみよー!) このサンゴ礁が今も生き残っていることは、本当に奇跡といってよいでしょう。ここではサンゴの病気や白化が見られないのです!ここのサンゴ礁は、太平洋からカリブ海まで世界中のサンゴ礁を襲い破壊し続けている様々な問題を回避しているのです。(世界中のサンゴ礁が死滅しつつあり、現存するサンゴ礁が非常に貴重なものであることを、あなたも痛感されているでしょう。)」 そして、彼女は海洋生物学者である天皇陛下との親交を述べたうえで、ケネディ大使に一緒に辺野古の海に潜りましょうと提案している。 すでに辺野古では、埋め立て工事の前提となる海底のボーリング調査を行うための準備工事が、抗議する人々のボートを牽制しながら、始まっている。 辺野古が気になり、日本政府に腹が立つ。でもわたしにできることが見えない。沖縄滞在最後の夕方。名物のぜんざい食べて、怒りをしずめよう。路上で出会った女子中学生たちが「ぜんざいならここさー」と教えてくれた『ひがし食堂』。 山盛りのふわふわかき氷の下に黒糖味の大きな金時豆がどっさりだった。     前回のブログに載せた研修案内のうち、北海道の研修の詳細に誤植がありましたので、以下に訂正します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 森田ゆり講師の関連テーマ研修 in 大阪 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 時間 9時半~17時   定員50人 研修の申し込みは・・・

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