背高女アピール

背高女わたしたち背高女は、子どもと女性への暴力防止のために活動する者たちです。

2m50cmの高みからグローバルに世界をながめ、ローカルに行動する女たです。

わたしたちは、わたしたちから希望や生きる力をうばっていくこの国の政治のありかたや、さまざまな暴力を根底で容認している社会の歪みに、もはやこれ以上がまんのならない女たちです。

すべての暴力の根はつながり、連鎖しています。戦争を容認する社会において、子どもたちへの暴力がなくなることはありません。戦争は暴力です。正しい暴力などありません。正しい戦争もありません。

わたしたちは戦後50年以上の間、戦争に2度と参加しないと憲法に明記され、それをずっと守ってこれまで戦争をしなかった日本こそを、あらためて誇りに思います。この憲法9条の理念が、いまこそ世界の平和の実現に貢献できるものであると信じ願っています。

しかし、この平和憲法の理念を大きくふみはずす有事法案が、この国会において多数決という数の暴力で可決されようとしています。

人権の視点を欠落させ、十分な説明や検討もなく、国民の了解もとらずに、通過するのです。このままではわたしたち日本国民は、平和への思いをすりかえられ、戦争をも容認し加担しつづけてしまう、と深く危機感を感じています。

一方、そんな社会のなかで、子どもたちは、さまざまなストレスに追いつめられながら不器用に大人に問いつづけています。

「なぜ?」「戦争は最大の暴力でしょ?」、と。

軍備はいのちを守りません。むしろ軍隊や基地は攻撃の対象や理由にさえなるのです。

最強の軍備を誇っているアメリカは、昨年の同時テロの悲劇を防げなかったのです。正義といわれたアフガン空爆は多くの無実の市民の命をうばい、イスラエルの戦車は街で発砲しているではありませんか。各国の地雷は軍隊によって無計画に埋められ、貧しい国の人々を脅かし傷つけつづけているではありませんか。そして戦争はかけがえのない地球そのものを壊しつづけてしまうではありませんか。武器はもういらない。いま、日本が武力を行使できる法律を作るなんて、許せません。

過去の日本は戦争をしたから、原爆を2度も受けてしまったのです。もうあやまちを繰り返してはならないと、わたしたちはちかったのではないのですか。学校の先生たちは「教え子を二度と戦場に送らない」と、ちかったのではないのですか。

日本の自衛隊は、戦争準備ではなく災害予防と援助復旧のための活動を充実してほしいのです。

政府は和解のための外交の力をつけてほしいのです。戦争の協力はしてはいけない。すりかえてはいけない。わたしたちの税金なのです。

いまいちど、確認しあおうではありませんか。

社会を変えていく力は、わたしたち市民、ひとりひとりの中にこそあるのだと。このまま、無力感のなかに封じ込められるわけにはいかない、と。

わたしたち女は、長い歴史の中で忍従を強いられ、権利を奪われつづけてきました。わたしたちにこそ見えている真実にしっかり根をはり、つながっていきましょう。子どもたちの声に耳を傾け、共に夢を語り信じあう、その実現のためにまずわたしたち大人は行動しましょう。

有事法案は戦争法案。しっかりNO!の声をあげ支えあいましょう。

多様な出会いの輪を広げて、真の平和をめざして、自分の声を、何度でもいろんな場所でいろんな形で出して、わたしたち背高女は一歩、二歩、三歩と、にぎやかに歩きます。

戦争への地ならしには協力しないよ、と!

2002年背高女

 

背高女
第4回ピースwithアクション
ドーンセンター(大阪)でのチラシ

背高女の活動の系譜などがわかります。

↓クリックすると拡大します
背高女チラシ

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