生命誌と多様性

久しぶりに何も予定のない土曜の午後。自宅の周りを散歩していて、「生命誌研究館Biohisory Research Hall」と入口に刻まれた建物に行きあたった。館長・中村桂子とあるので俄然興味がわいた。彼女の本は2冊ほど読んでいて「生命誌」という彼女の提案した考えに前から共鳴していた。中は建築デザインを含め、展示も作りもかなり潤沢だった。ちょうど研究員による館内ツアーの時間にあたって、生命誌とヒトゲノムについての1時間のツアーは実に面白かった。たくさん質問して、いろいろ触って、顕微鏡をのぞいて、気が付いたら3時間半もいた。ちなみに入館料無料。

生命誌とはすべての生命は、ひとつのゲノムに由来し、その38億年の歴史の中で、命が互いに深く共生しあいながら生きてきたことを、科学的研究から、世界観へ、芸術表現へとつなげていこうとする中村桂子氏の提唱した概念。

扇型の絵の写真は、「生命誌絵巻」 一つ一つの生き物が持つ歴史性と、多様な生き物の関係性を描いた。一番下の頂点にある一つのゲノムから生命は始まった。水色部分は、生命が水の中でのみ生きた長い期間。一番上の左に位置する人間は、他の生き物よりも進化した特別な存在ではなく、その隣に立つリスやゴリラと同じゲノムを持ち同じ長さの歴史を生きてきたことを示している。

もう一つの写真は「生命誌曼荼羅」。先の「生命誌絵巻」が示す生き物の歴史性、関係性、創発性に注目した表現。古来インドの生命樹をほうふつさせる。

 館内を巡りながら、7月29,30日の横浜での「多様性トレーナー養成講座」に取り入れたいアイディがふつふつと浮かんできて興奮気味。生命誌曼荼羅 (2)生命誌曼荼羅 (1)細胞の中に寄生する他細胞ミトコンドリア

One Response to “生命誌と多様性”

  1. moritayuri より:

    最後の写真は、細胞の中に別細胞ミトコンドリア(二つの丸)が入り込んで,いわば寄生している状態。人間も他の生命、細菌などに寄生してもらっているからこそ健康に生きている!

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