性的虐待とDVエンパワメントとレジリアンシーの支援
「性的虐待とDVエンパワメントとレジリアンシーの支援の方法とスキル」
今年は、性的虐待の被害・加害への関わりのスキル練習の研修を全国各地で実施している。1月は大阪で約25人の児童相談所や児童養護施設の職員、養護教員、性教育カウンセラーなどを対象に行った2日間研修を皮切りに、三重県、青森でも行った。(上の写真は三重県主催の研修の会場にあるNikiのアート。)
12月3,4日は新潟市で「性的虐待とDVの被害者とその家族への支援:エンパワメントとレジリアンシーの方法」の2日間研修をした。子ども支援の仕事に携わる約40人。福島、富山、千葉など他県からの参加もあった。児相や養護施設職員の参加もあり、子どもどうしの性的加害、性化行動への対応が新潟でも緊急課題となっていることが浮かび上がった。
性的加害をした子どもの回復プログラム「MY TREEティーンズ」を開発中で、その中のツールで職員が子どもとの面接やカウンセリングで使えるものをいくつか紹介した。
子どもが加害行為をしたら、反省させてはいけない。Aくんが他の子どもたちに性加害をしていることがわかったとき、教師も、児相も、親も、反省させようとした。反省文も書かせた。反省文は3回も書いていた。反省させて、いい反省文を書くと周りの大人はそれでその子への対応は功を奏したと思うらしい。学校では何か問題を起こした子には反省文が通常の指導対応と聞いている。
しかし反省文は「ごめんなさい」「二度としません」「とんでもない迷惑をかけました」などど周りの大人に向けて書くために、自分の本当の感情に向き合わなくなってしまう。性加害行動をやめていくには、加害行動をする自分の2次感情の裏の1次感情に向きあうことが不可欠だ。反省文を書かせる代わりに、書いてもらういくつものシートを開発した。そのシートを支援者と一緒に書き入れていきながら、心理教育を進める。
統計では、一人の性加害者は人生で平均150.2人の被害者を出すという統計が知られている。成人の性犯罪者の半数が最初の加害行動を10代で始めているという数値も良く引用されている。
性加害をした一人のティーンの回復に取り組むことで、150人の被害者を出さずにすむのだとしたら、その費用対効果は極めて高い。
この研修でしか学べない視点、知識、方法、すぐに使える実践的なスキルを提供します。
「性的虐待とDV:エンパワメントとリジリアンシーの方法とスキル」 講師:森田ゆり 2017年1月28,29日(土日)に大阪市港区民センター
詳細・申し込みはエンパワメント・センター公式ホームページ
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