ネバダ核実験場での平和行進

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「いのちの平和行進NPT」はネバダ州核実験場に 着いた。「地球上で最も多く爆弾が落とされた場所」と、この写真の旗にある。世界最大の核実験場だ。1992年まで928回の核爆弾の実験が行われ、そのうち地上実験は100回、地下実験828回。地球を何度も壊滅させることのできる核爆弾があの山の向こうで炸裂してきた。

鳥取県がすっぽり入るほどの広大な実験場は、賭博の街ラスベガスの南100キロにある。行進団は砂漠の中の一直線の道路を3日間歩いた。昼は暑く夜は寒い気候、砂漠の砂埃、そしてガイガーカウンターには表れないが残留放射能の心理的影響か、行進者の数人が熱で寝込んだ。

南西400キロにロス・アンゼルス、北西500キロにサン・フランシスコがある。100回の地上実験は偏西風の吹く日に行われたため、大都市への汚染の影響は少ないが、東のユタ州、コロラド州、モンタナ州への核汚染は高い。どれだけの数の人が被ばくしているかは定かでない。ユタ州南部のモルモン教徒の町セントジョージでは、2万人が被ばくして白血病などで苦しみ、現在原子力委員会相手に訴訟を起こしている。ハリウッド映画俳優ジョン・ウエインは、肺がん、胃がん、腸癌と次々と発症し死ぬまで苦しみぬいたが、死因はネバダ実験場の風下にあった西武劇の長期ロケ地での被爆によると言われている。

Jhon Wayne died after suffering from cancer of lung, stomach and colon.

He along with many was exposed to radiation from nuclear weapon testings while many western movies were filmed in the Nevada desert.

ウエインジョン

道路は山の手前にある核実験場施設に一直線に続く。毎日2~3000人の職員がここで働いている。今日も臨界前実験が活発に行われ、その回は優に1000回を超える。膨大な税金が地球を何十回も壊滅させることのできる兵器の開発に使われる。その一方、この国では3人に一人が歯科医療保健を持つことができない。

世界最大の核実験場で、その暴力性と狂気を批判し実態調査や情報調査を40年近く続けてきたNPO組織Nevada Desert Experienceは1982年から、従業員が出入りするゲート前に座り込む非暴力不服従行動を起こしてきた。

わたしは当時1歳の長男を連れてその最初のアクションに参加した。今日、35年の年月を経てこの同じ地に立ち祈る。

あまりに頻繁にたくさんのデモがここで行われてきたためか、「前方路上にデモ行進の人々 スピードは25マイル以下」という交通サインが立っていて、笑ってしまった。

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ここは先住インディアンのウエスタンショショニ族が住んでいた土地。アメリカ政府は1868年の「平和と友好の条約」で、金鉱さがしで追い立てられ殺されたウエスタンショショの人々にこの土地を返すことを宣言したが、約束は守られず、代わりに核実験場とされてしまった。

わたしたちは、地元のカソリックワーカーやNevada Desert Experienceが主催する道路上での非暴力不服従行動に参加した。ウエスタンショショニ族が発行するこの地域に入ることを許可するヴィザがある。それにサインをして持っているように指示された。特に逮捕されるつもりの人は、必ず持つようにと。

写真は非暴力アクションに備えて道路に立ちふさがる保安官らに向かって、ウエスタンショショニ族のチーフ、ジョニー・ボブ氏が、聖なる砂漠は地球を壊すための爆弾実験のために使われてはならないことを両手を広げて語り、祈っている。

Western Shoshone chief, Johnni Bobb talked and prayed. Non-violent civil disobedience action.

25 people who carried permit slip to enter the area  issued by Western Shoshone Nation crossed the line and were held.

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この白い太い線をクロスすると逮捕される。25人の人がクロスした。「18歳以下の未成年はクロスすると少年鑑別所に送られます」と拡声器での案内もあった。行進をずっと歩いている日本の仏教僧もクロスした。そして鉄柵で囲まれた男女別の簡易拘留所へ。

30分後には全員解放されて、皆でサークルを作り、語り祈る。わたしは福島県南相馬市の500年古い禅寺同慶寺の僧侶田中徳雲師の世界へのメッセージを読み上げた。
「生活は根こそぎ代わり果ててしまいました。4年以上たった今も、私たちの心と身体の傷は深い。それをお金で清算することはできません。わたしたちの傷が癒されない大きな理由は、誰も責任を取らず、真心のこもった謝罪もないことにあります」と徳雲上人の言葉は太平洋を越えて人々の心に深く届く。

After everyone was released, we had a circle for inter-faith prayer.  I read the message from Rev, Tanaka, Tokuun, Zen priest of ancient temple locates 15miles from Fukushima nuclear power plant.

“It is still agony after four years past.  Our wounds have not been healed. It is because nobody has taken responsibility to this manmade accident and nobody has made sincere apology.”

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翌日は、そこからさらに10キロほど北のユッカマウンテン核廃棄物貯蔵所のある所へ、ウエスタンショショニ族の人たちの案内で車で行った。何もない砂漠の中だが、私たちの祈りの場の一つだと、スエットロッジの木組みや、火をおこす石組みがある。チーフ・ジョニー・ボブのリードで私たちは砂漠の中で2時間も祈り、歌い、踊った。

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下の写真は、ジョニー・ボブ氏と、彼のウエスタン・ショショニ・ネーションのパスポート。このパスポートでヨーロッパ諸国へ行っている。アメリカ・インディアンの伝統派の人々は、アメリカ合衆国のパスポートは使わない。

1988年にはホピ族のトーマス・バニャカ氏がホピのパスポートで日本に入国した。わたしはその時のトーマスさんの日本の旅に同行したので、そのことが日本のマスコミに大きく取り上げられたことを覚えている。しかし日本国政府のインディアンのパスポート認可は、先にも後にもその時限りだった。

Chief Johnnie Bobb and his passport issued by Western Shoshone Nation.  He has been to European countries by this passport.  Traditional Indian leaders do not use passport issued by United Staes.

In 1988 I accompanied Mr. Thomas Banyaca, a Hopi elder, to travel Japan with his Hopi passport.

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行く途中、数キロ間の唯一のガソリンスタンド兼コンビニショップに立ち寄った。その店とつながったピンクの平屋の入り口に大きく「BROTHOL」とあるのにたまげた。娼屋とか売春宿の意味。ネバダ州では売買春が合法だ。でも各郡ごとに禁止しているところが多く、ラスベガスなどでは非合法だ。もしかしたらネバダ州でもここまで堂々と宣伝をして商売をしているのはこの家だけかもしれないと、現地の人が説明してくれた。

巨大なトラックが十数代停車している駐車場には、「Adult Entertaiment ⇒」(大人の娯楽)とネオンサインがあった。

更にびっくりしたのは、その町に入る少し手前の道路脇にこれまた巨大な「「BROTHOL」のビルボート(広告塔)が立っていたこと。

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その夜の宿泊先、砂漠の中の女神寺に貼ってあった女性の平和団体コードピンクのポスター

「わたしたちは他の母の子を殺す子ども達は育てません」

「わたしたちは他の母の子を殺す子ども達は育てません」

「学校が必要なお金を全て提供されて、空軍が爆撃機を買うためにバザーをしなければならなくなる日がきますように」

「学校が必要なお金を全て提供されて、空軍が爆撃機を買うためにバザーをしなければならなくなる日がきますように」

 

 

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森田ゆり講師による アサーティブネス研修

日時:2015年8月8~9日 (土・日)  AM10:00~PM5:00

場所大阪市市民交流センターひがしよどがわ

テキスト:『アサーティブネス研修ワークブック』2000 

サブテキスト『多様性トレーニングガイド』(森田ゆり著 解放出版) 購入は希望者のみ

参加費:20,000円(テキスト代は、別)

目的アサーティブネスの方法とスキルを学び、ロールプレイで練習する。内容自己診断/わたしの内なるちからへの信頼/短所は長所/怒りの仮面/否定的なひとりごとの書き換え/I(わたし)メッセージの練習/アサーティブスキルのまとめ/自分の課題でロールプレイをしてコーチングを受ける

アメリカと日本で、25年間毎年実施してきて、すでに2000人以上の受講修了生がいる最も人気のある研修。アサーティブ・コミュニケーション力をつけるには、他者にどう対応するかのスキルを学ぶ以前にまず自分を知ることが不可欠です。

1日目は、自分を深く知るアクティビティと、他者への効果的な対応をワークシート、グループワーク、ロールプレイでしっかりと身に着けます。

2日目は、参加者が自分の課題でロールプレイをし、森田が逐一適切なフィードバックでコーチングをします。多くの修了生が、人生の大きな転換になったと感想を述べています。

 

講師プロフィール:エンパワメント・センター主宰。元立命館大学客員教授。元カリフォルニア大学主任研究員。米国と日本で、多様性人権啓発、子ども・女性への虐待防止専門職の養成に30年以上携わる。1997年にエンパワメント・センターを設立し、行政、企業、民間の依頼で、多様性、人権問題、 虐待、DVなどをテーマに日本全国で精力的に研修・講演活動をしている。第57回保健文化賞受賞、産経児童文化賞受賞、朝日ジャーナルノンフィクション大賞受賞。著書「子どもと暴力」(岩波現代文庫)など著書多数

 エンパワメント・センター主催
申込・問合せ  エンパワメント・センター(TEL・FAX 06-6320-1944)
ホームページからも申し込み出来ます

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