「子どもの性的虐待とDV家庭被害」研修の報告 

「子どもの性的虐待とDV家庭被害」研修の報告 

2017年2月4日

 先週終末2日間は、「子どもの性的虐待とDV家庭被害からの回復:エンパワメントとレジリアンシーの方法とスキル」を大阪でした。

  児童相談所の心理士や児童養護施設、児童自立支援施設、情短治療の心理職、高子どもの性的虐待とDV家庭被害校教師、看護師、大学教員、医師などなど様々な職種の人々が全国各地から約30人参加された。

早くから申し込んだ東京の17歳の夜間高校生は受講理由に、自分の経験も生かしてこの分野で新たな活動を開始するため、との意気込みを申し込み書に書いていた。

エンパワメント・センター創設以来20年間の変わらぬポリシーが参加者の多様性である。職種や立場の多様性は学びを深みのあるリアルなものにしてくれる。著名な相撲力士親方が「スポーツコーチ」ですとの自己紹介でコミュニケーションの2日間研修に参加されたこともある。精神科医や弁護士、大学教授も、当事者の生の声や、現場で悩みながら奮闘する福祉士、心理士、保健師らの具体例から他の研修では得られない深い学びを得る場面がしばしば起きる。そして参加者の地域の多様さは、ケースをシェアし、困難事例の開示をしやすくする。都会の少年院や刑務所から、また離島や国外からの参加もある。

性虐とDVの写真

この研修は15年間続けてきて、毎回内容をパワーアップしてきたテーマで、今回は20ページの表紙カラーのテキスト冊子を作った。現場に戻ってからも多いに活用できるものを作ろうと意識したために、二日間ではカバーしきれない内容を盛り込んでしまった。

性的加害をするティーンズの回復のために開発したワークシート群。児相の心理士の方は早速面接で使いたいと言っていた。使ってどうだったか是非とも知らせてくださいね。

<性被害は複合化している>という項目では、複雑な事例を2件検討し、エンパワメントとリジリアンシーの方法をどう具体的に使うかのグループワークをした。「ゆり先生の研修はすぐに実践で生かせることばかりなので、私たちもエンパワーされます」とアンケートに書いてくれた人が3人もいて、何よりも嬉しかった。

「研修でインプットしたら、すぐにアウトプットしてくださいね」というのが最近のわたしの口癖。学んだことを温めてから、などと悠長なことを言っている時間はない。エンパワメントの支援を必要としている子どもたちは待っていられない。どんどん使ってください。

 性的虐待被害を受けた子どもへの関わりの鍵は、支援者としての母親のエンパワメント。すなわち「被害児と母親の関わりの修復」です。

 子どもたちは、人の中で傷つき、人の中で回復する。

 今回の参加者の何人もの方々が、4月1~2日高槻市開催の「第三世代行動療法をあなたの日々の支援に活用する参加型研修」に来られるそうです。海外からの招聘特別講師から、感情調整や制御の方法を理論から具体的スキルまでしっかりと学びます。わたしは通訳として、すでに講師との内容検討スカイプをしながら、テキスト作りを始めました。

           桜の花満開の高槻でお会いしましょう。

蓮とリネハン写真

4月1~2日の研修の講師 スティンソン博士 DBT 開発者のマルシャ・リネハン博士と。

DCIM117GOPRO

昨年の「第三世代行動療法を日々の支援に活用する参加型研修パートI」の様子

 

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ